信号処理論入門 第11章 §11.2 ★★ (−1)nでHPF・2cosでBPF
HPF・BPF・BSF は、LPF を設計してから周波数シフトで作れる。鍵は z 変換のスケール変換の性質 Z[αnx[n]]=X(z/α) で、α=ejΩS と置けば「時間領域で複素正弦波を掛ける=周波数応答を ΩS だけシフトする」となる(第3章の変調定理の離散版)。
要点
FIR 周波数変換の公式(hLPF:零位相 LPF、遮断 ΩLPF)
- HPF(π シフト):hHPF[n]=(−1)nhLPF[n]、HHPF(z)=HLPF(−z)。遮断は π−ΩLPF。零点・極は z↦−z(原点対称の位置)へ移る。
- BPF(±ΩS シフトの和):hBPF[n]=2cos(nΩS)hLPF[n]。通過域は ΩS±ΩLPF。
- BSF(BPF の反転):hBSF[n]=δ[n]−2cos(nΩS)hLPF[n](通過域利得 1 に正規化した場合)。
注意:周波数変換は零位相フィルタに対して行う(そのあと因果化する)。HPF は一つのシフトなので元の LPF のリップル・遷移域が保存されるが、BPF・BSF は二つのシフトの重ね合わせなので相互干渉があり、元の性質は厳密には保存されない(設計式は目安になる)。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com