ハッカやシップは実際は冷たくないのになんで冷たく感じるの?
問いは木下が出したもので、答えは Claude Code と調べて書いたものです。
Q(木下):ハッカやシップは実際はそんなに冷たくないのに、なんで冷たく感じるの?
A:温度センサーが化学的に騙されているから。皮膚の神経には温度を感じるイオンチャネル (センサー)が複数あり、そのうち TRPM8 が「冷たい」を担当する。本来これは温度が下がると 開いて脳に「冷たい」信号を送るが、ハッカのメントールはこの TRPM8 に結合して温度が下がって いないのに無理やり開かせる。センサーからは「冷えた」と同じ信号が出るので、実際の温度は変わって いないのに脳が冷たいと誤認する。シップの冷感タイプもメントール・ハッカ油・カンフル(樟脳)で 同じく TRPM8 を刺激している。逆の温感タイプは唐辛子成分カプサイシンが「熱いセンサー TRPV1」を 同じ手口で騙してポカポカ感じさせる(ミントの裏返し)。だからハッカを塗った肌にぬるい風を当てると センサーが混乱してより強く冷たく感じたりする。
補足(炎症に効く仕組みは別成分):シップが炎症を実際に鎮めるのは冷感成分ではなく **消炎鎮痛成分(NSAIDs)**の担当。炎症時は COX(シクロオキシゲナーゼ)酵素が痛み・腫れ・熱の 原因物質プロスタグランジンを作るが、フェルビナク・ロキソプロフェン・インドメタシン・ ケトプロフェン(古いタイプはサリチル酸メチル)がこの COX をブロックしてプロスタグランジンの 生成を止める=飲み薬のロキソニン/ボルタレンと同じ機序を皮膚から局所的に行う。これがシップが 「効く」本体。一方メントール等の冷感成分は炎症を治さず、冷たい感覚で痛み信号をマスクして 体感を楽にする演出・サポート役。だから冷感タイプ/温感タイプのどちらにも消炎鎮痛成分は入って おり、冷感か温感かは好みや患部の状態で選べて抗炎症の効き目自体は変わらない。
← ふとした疑問の一覧へ