お酒のちゃんぽんで酔いが回るのはなぜか
問いは木下が出したもので、答えは Claude Code と調べて書いたものです。
お酒のちゃんぽんってなんで酔いが回るの?
答え:種類を混ぜること自体で酔いやすくなる、という科学的な根拠はほぼ無い。酔いを決めるのは体に入ったアルコールの総量と飲む速さで、ちゃんぽんをする場面ではその両方が増えやすい
体はビールのエタノールも日本酒のエタノールも区別せず、同じように肝臓で分解する。2019年にドイツのヴィッテン/ヘルデッケ大学などのグループが、ビール→ワイン・ワイン→ビール・どちらか一方だけ、の順で飲ませて翌日の二日酔いを比べた実験でも、順番や混ぜ方による差は出なかった。差を生んだのは飲んだ量と、飲んでいる最中にどれだけ酔ったと感じたかである。
それでも「ちゃんぽんは回る」と感じるのは、混ぜる飲み方に次の事情が重なるからである。①量がわかりにくい。 度数の違う酒を行き来すると、何杯飲んだかでは総量を見積もれない。ビール(約5%)から日本酒(約15%)やウイスキー(約40%)へ移ると、同じ一杯でもアルコール量が数倍になる。②後半ほど強い酒になりやすい。 乾杯のビールから始まり、酔って判断が甘くなったころに度数の高い酒へ移るのが典型で、ペースが上がる。③味が変わると飲み飽きない。 一種類だと途中で飽きて止まるところを、新しい味で杯が進む。④炭酸で吸収が速まる。 炭酸は胃から小腸への移動を早め、小腸はアルコールの吸収が速いので、ハイボールやサワーを挟むと血中濃度が早く上がる。
二日酔いに限っては、酒に含まれるアルコール以外の成分(コンジナー。メタノールやアセトアルデヒドなど)も一因とされ、ウイスキー・ブランデー・赤ワインのような色の濃い酒に多い。混ぜることでこうした酒を飲む機会が増えるという面はあるが、これも「混ぜたから」ではなく「何をどれだけ飲んだか」の問題である。酔いすぎを防ぐなら、種類を揃えるより、総量を決めておく・水を挟む・度数の高い酒を後半に回さない、のほうが確実に効果がある。
補足:安いお酒が酔いやすいのも「中身」より「度数と飲み方」
あと何で安いお酒って酔いやすいの?
安い酒に特別に酔わせる成分が入っているわけではなく、エタノールはエタノールである。酔いやすく感じる主な理由は、値段あたりのアルコール量が多いことと、速く・たくさん飲める作りになっていることである。
①度数が高いのに軽く感じる。 典型はストロング系チューハイで、度数9%・500mL缶1本に純アルコールが約36g(500×0.09×0.8)入っている。これはビール中瓶(約20g)のほぼ2本分にあたる。甘味料・果汁の香り・炭酸でアルコールの刺激が隠れるので、ジュース感覚で一気に飲める。安い甲類焼酎を割るときも、濃さは自分の目分量になりやすい。②炭酸と甘さで吸収が速い。 前の答えと同じく、炭酸は胃から小腸への移動を早め、血中濃度の立ち上がりを急にする。③安い場では量が増える。 飲み放題や安い宅飲みでは「元を取る」気分も手伝い、総量が増えて食べ物が少なくなりがちである。空腹で飲むと吸収はさらに速い。
「安い日本酒(醸造アルコール入り)は悪酔いする」という話もよく聞くが、醸造アルコールは純度の高いエタノールで、これが二日酔いを悪くするという確かな証拠は無い。むしろコンジナーは、ウイスキーやブランデーのような熟成された(高い)酒のほうに多い。安くて酔いやすい酒を飲むなら、缶1本に何gのアルコールが入っているかを見て、水と食べ物を挟むのがいちばん効果がある。