tecktom.com

appendix は「盲腸」から「補遺」に転じたのか

2026年10月16日食べもの

問いは木下が出したもので、答えは Claude Code と調べて書いたものです。

appendixって盲腸って意味らしいけど、これが補遺という意味で使われ始めたのっていつが初出なの?

答え:順序が逆で、「補遺」のほうが先である。英語では 1540 年代に「文書や本の末尾に付け足したもの」の意味で現れ、体の器官を指す用法はそれより後である

ラテン語の appendix は動詞 appendere(ad「〜へ」+ pendere「吊るす」)から来た名詞で、もともと「ぶら下がっているもの・付け足し・付属物」という一般的な意味だった。英語へは 16 世紀に入り、オンライン語源辞典(Etymonline)は「本や文書に添えた追加部分」の意味の初出を 1540 年代としている。

体の部位を指す用法は 17 世紀以降で、まず「臓器から突き出た小さな突起」一般を指し、盲腸の先にぶら下がる細い管は解剖学のラテン語で appendix vermiformis(虫のような形の付属物)と呼ばれた。今の英語で単に the appendix と言うとこれを指すのは、この句を縮めた結果である。つまり「本の付録」と「体の付属物」はどちらも「ぶら下がった付け足し」という同じ元の意味から別々に出た枝で、盲腸の意味から補遺の意味が派生したわけではない。

補足:appendix は正確には「盲腸」でなく「虫垂」

解剖学的には、大腸の始まりの袋状の部分が盲腸(cecum)で、その先にぶら下がる細い管が虫垂(appendix)である。日本語で「盲腸の手術」と言うのは虫垂炎(appendicitis)の手術のことで、口語の「盲腸」が虫垂を指しているにすぎない。

(年代は Etymonline の記載に基づく。サイトが自動取得を弾いたため今回は原文を再確認できておらず、記憶に頼った部分がある。)