ヨウ素時計反応を反応速度論で解く
問いは木下が出したもので、答えは Claude Code と調べて書いたものです。
Q. ヨウ素時計反応(過酸化水素系)を反応速度論から解くと?
A. 反応系は、律速の (A) HX2OX2+2IX−+2HX+IX2+2HX2O と、瞬時に進む (B) IX2+2SX2OX3X2−2IX−+SX4OX6X2−。チオ硫酸 SX2OX3X2− がある間は (A) でできた IX2 が (B) で即座に IX− へ戻される(IX− は消えず再生=触媒的)。チオ硫酸が尽きた瞬間に IX2 が蓄積し、デンプンと青黒くなる。これが「時計」。
律速段階の速度は v=−d[HX2OX2]/dt=k[HX2OX2][IX−]。IX− は再生されるので濃度一定 [IX−]0 とみなせ、擬一次 k′=k[IX−]0、[HX2OX2]=[HX2OX2]0e−k′t。青くなるまでに生成する IX2 は消費チオ硫酸の半分 [SX2OX3X2−]0/2 で、これが消費された HX2OX2 量に等しいから [HX2OX2]0(1−e−k′t)=[SX2OX3X2−]0/2。
解くと時計時間は
t=k[IX−]01ln([HX2OX2]0−[SX2OX3X2−]0/2[HX2OX2]0)
チオ硫酸が HX2OX2 に比べ少ない(消費がわずか)なら ln(1+x)≈x より
t≈2k[HX2OX2]0[IX−]0[SX2OX3X2−]0
つまり時計時間は [SX2OX3X2−]0 に比例し、[HX2OX2]0・[IX−]0 に反比例する。1/t を [HX2OX2]0 や [IX−]0 に対してプロットすれば直線になり、傾きから速度定数 k が取れる。ヨウ素酸系(Landolt 反応)だと律速が硫酸系に変わるが、「尽きるまでの時間を数える」考え方は同じ。