四分位数と順序統計量 — 「3つ選んで小さい順に並べる」と四分位が一致する理由
問いは木下が出したもので、答えは Claude Code と調べて書いたものです。
2026-09-23 の会話(「4n+3 項の等差数列から3つをランダムに選ぶと、その期待値が第一・第二・
第三四分位になる」という話題)を骨組みに、裏を取って再構成した教材。噂として聞いた主張が
どこまで正しいのか、どう一般化すると正しい定理になるのか、正規分布や他の対称分布では何が
残って何が壊れるのかを一本の筋で書く。検証スクリプトは
四分位数と順序統計量/四分位_基本照合・同/理論検証・同/補遺
に置いた(すべて全列挙の厳密計算か数値積分で、モンテカルロは検算にしか使っていない)。
組版した TeX 版(26頁・図6枚・例題5題)が 四分位数と順序統計量/四分位数と順序統計量 にある(2026-09-23 作成)。証明を定理・命題の形で書き下し、例題と完全解答、重要度バッジ、 参考文献を加えてある。この md は調査の一次記録で、読み物として通すなら TeX 版のほうがよい。
0. 結論の地図
聞いた話は正しい。しかも 4n+3 という条件は必要ではなく、主張はもっと広い定理の特別な場合 である。全体像は3層に分かれる。
| 層 | 主張 | 成立範囲 |
|---|---|---|
| ① 確率スケールの普遍則 | 個を抽出したとき | 任意の連続分布。分布形に一切依らない |
| ② 値スケールの等式 | 等差数列(=離散一様)と連続一様分布のみ | |
| ③ 見た目の綺麗さ | 3つの期待値が数列の項そのものになる | のときだけ |
木下が聞いたのは③の層の話で、そこが目を引くのは「期待値が分数にならず、元の数列の項に ぴったり乗る」からである。しかし③は②の系にすぎず、②の本質は①にある。そして四分位という 定義が自然に見える理由も、突き詰めると①に行き着く。四分位はもともと確率スケール(累積確率 1/4, 2/4, 3/4)で定義された量であり、①はその確率スケールの等分が標本のサイズに依らず 成り立つと言っている。等差数列で値スケールの等式②まで綺麗に成り立つのは、一様分布の分位関数 が直線だから、確率の等分がそのまま値の等分に移るという、ただそれだけの事情である。
木下の言い方(「真ん中のやつを外して真ん中をとる」)も、実は③と同じ事実の別の見え方であり、 §2 でそれを確かめる。
1. 離散版 — 主張の厳密化と証明
1.1 主張
1 から までの整数(一般の等差数列でもよい。期待値は線形なので初項と公差は素通りする)から 非復元で 個を選び、小さい順に と並べる。このとき
が成り立つ。 と置けば で、 がそれぞれ「 の 1/4, 2/4, 3/4」 の位置を指す。 なら なので、3つの期待値は という整数に なり、元の数列の項と一致する。これが聞いた話の正体である。
四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (1) で、・・ の全組み合わせについて、
全列挙した厳密な有理数と公式を照合し、すべて一致することを確認した。
1.2 証明(間隙の対称性)
選ばれた 個が 個の並びを 個の隙間に切り分ける、と見るのが一番早い。
と定義すると、これらは選ばれなかった 個の分配であり、 を満たす。 ここで 個の位置を円環に並べて 個を選び、そのうち1つを「切れ目」と決めて直線に開く、 という見方をすると、 個の隙間は回転対称なので同分布になる。よって
(すべての について同じ)
が言える。 だから
となる。証明のどこにも「 が 4 で割って 3 余る」は現れない。証明が使っているのは隙間の交換可能性 だけであり、これが主張の本当の中身である。
1.3 非復元であることは本質的
同じ数を2回選んでよい(復元抽出)と話は壊れる。, で実際に計算すると、非復元なら ときれいに揃うのに対し、復元だと となり、両端が 中央へ寄る。復元抽出では同じ値が重複して「並べ替えると差が詰まる」ので、両端の期待値が内側へ 食い込むためである。中央値だけは対称性から 4 のまま動かない。
2. なぜ N = 4n+3 が「真ん中を外して真ん中」と噛み合うのか
木下の言った操作、つまり「中央値を取り、その中央値を外して左右の半分に分け、各半分でまた 中央値を取る」を再帰と見て、 で実行してみる。 は奇数なので中央値は 番目の 項そのもので、これを外すと左右にちょうど 項ずつ残る。 もまた奇数なので、それぞれの 中央値も項そのものであり、位置は と になる。これは §1 の と完全に 一致する。
つまり は「2回続けて奇数個に割り切れる」ための条件であって、四分位の定義が
そこで特別になるわけではない。この構造は深さ方向に一般化できる。四分位数と順序統計量/四分位_補遺 の (A)
で、深さ の再帰( 分位、つまり 個の抽出に対応)と公式 を突き合わせた。
| 深さ | 分位 | 再帰と期待値が一致し、かつ全て整数になる | 例 |
|---|---|---|---|
| 2 | 四分位 | 、つまり | |
| 3 | 八分位 | 、つまり | |
| 4 | 十六分位 |
いずれも「 が で割り切れる」という同じ条件である。四分位の は の場合にすぎない。 なお がこの条件を外れると、再帰の結果は期待値と一致しなくなる( では 3〜79 の範囲で 38 個の が不一致で、これは偶数の すべてに当たる)。偶数のときに半分の切り方が曖昧になり、流儀が 割れるという、四分位の定義論争そのものがここに顔を出している。
3. 世の中の四分位の定義と照合する
四分位の定義は一つではない。numpy が 9 種類、R が同じ 9 種類(Hyndman–Fan の type 1〜9)を
実装しており、高校数学 I の定義や Tukey のヒンジも別物である。 とどの流儀が
一致するのかを で総当たりした(四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (2))。
| 流儀 | 位置の取り方 | 期待値と一致する |
|---|---|---|
Weibull(Hyndman–Fan type 6, numpy weibull) |
すべての | |
| 高校数学 I(Moore–McCabe。中央値を除いて半分の中央値) | — | が奇数のときすべて |
inverted_cdf (type 1) / averaged_inverted_cdf (type 2) |
近辺 | のみ |
| Tukey のヒンジ(中央値を両半分に含める) | — | 一致する は存在しない |
linear (type 7, numpy と Excel の既定) |
一致する は存在しない | |
hazen (type 5), median_unbiased (type 8), normal_unbiased (type 9) ほか |
— | 一致する は存在しない |
読み取れることが3つある。
第一に、期待値と常に一致する唯一の流儀は Weibull(type 6)である。これは偶然ではなく、 type 6 の定義が「位置 」そのもので、公式 と字面から同じだからである。水文学や 信頼性工学で使われる Weibull プロッティング位置 は、まさに「順序統計量の期待値が累積確率 のどこに来るか」という §4 の①から導かれたもので、ここで話が繋がる。
第二に、高校の定義は が奇数である限り常に期待値と一致する。 のとき下半分は 個で、 その中央値は になるからである。 だけが特別なのではなく、 でも一致する (ただし値は半整数になり、元の項には乗らない。 なら 3/2, 3, 9/2)。日本の高校が採用している 「中央値を除いて半分の中央値」という素朴な定義は、この意味で期待値として正しい位置を指している。
第三に、Tukey のヒンジは一度も一致しない。奇数個のとき中央値を両方の半分に含めるので、 ヒンジが中央へ寄りすぎるためである。箱ひげ図の元祖である Tukey の流儀が期待値の意味では外れる、 というのは少し意外な結果だが、Tukey は手計算での書きやすさを優先していたので筋は通っている。
4. 連続分布へ — 何が普遍で、何が一様分布固有か
4.1 普遍に残るもの(確率スケール)
を連続な累積分布関数とし、 個を独立に抽出する。確率積分変換により は に従い、 順序を保つ変換なので となる。一様分布の順序統計量は Beta 分布に従い
だから、どんな連続分布でも が成り立つ。 なら 1/4, 2/4, 3/4 である。
四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (3) で、正規・指数・対数正規・・U字型 ・
歪んだ の6分布について 40 万回の抽出で確かめ、いずれも 0.25, 0.50, 0.75 に乗ることを
確認した。歪んでいようが裾が重かろうが、3点を抽出すれば、その3点は分布の確率質量を平均的に
4等分する。これが「四分位の定義は自然だ」と言えるための、分布によらない根拠である。
4.2 壊れるもの(値スケール)
値そのものの期待値は
で、これが四分位 と一致するのは が線形のとき、すなわち一様分布のときに限られる。 一般には であり、両者のずれはイェンセンの不等式が支配する。 が該当領域で凸なら期待値が四分位より外側へ、凹なら内側へずれる。
数値積分の結果を並べる(四分位数と順序統計量/四分位_基本照合)。
| 分布 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一様 U(0,1) | 0.2500 | 0.2500 | 0.5000 | 0.5000 | 0.7500 | 0.7500 | ±0 |
| U字 Beta(1/2,1/2) | 0.1960 | 0.1464 | 0.5000 | 0.5000 | 0.8040 | 0.8536 | −0.0496 |
| 三角分布(対称) | 0.3250 | 0.3536 | 0.5000 | 0.5000 | 0.6750 | 0.6464 | +0.0286 |
| 半円(Wigner) | −0.4323 | −0.4040 | 0 | 0 | 0.4323 | 0.4040 | +0.0283 |
| 余弦分布 | −0.9740 | −0.8317 | 0 | 0 | 0.9740 | 0.8317 | +0.1423 |
| 正規 N(0,1) | −0.8463 | −0.6745 | 0 | 0 | 0.8463 | 0.6745 | +0.1718 |
| ロジスティック | −1.5000 | −1.0986 | 0 | 0 | 1.5000 | 1.0986 | +0.4014 |
| ラプラス | −1.1250 | −0.6931 | 0 | 0 | 1.1250 | 0.6931 | +0.4319 |
| t (df=3) | −1.2405 | −0.7649 | 0 | 0 | 1.2405 | 0.7649 | +0.4756 |
| t (df=2) | −1.6661 | −0.8165 | 0 | 0 | 1.6661 | 0.8165 | +0.8496 |
| 指数 Exp(1) | 0.3333 | 0.2877 | 0.8333 | 0.6931 | 1.8333 | 1.3863 | +0.4470 |
| 対数正規 (σ=1) | 0.5599 | 0.5094 | 1.2519 | 1.0000 | 3.1344 | 1.9630 | +1.1714 |
4.3 対称分布で残るのは中央値だけ
表の中段を見ると、対称な分布(三角・半円・余弦・正規・ロジスティック・ラプラス・t・Beta(1/2,1/2)) では が常に真の中央値と一致する。これは の分布が分布の中心について対称に なるからで、 が奇数なら常に成り立つ。「3つ選んで真ん中を取る」という操作は、対称分布に対して 中央値の不偏推定になっている。
一方で と は対称性だけでは救われない。対称性は中央値の周りの符号を揃える だけで、 の曲がり方までは制御しないからである。裾が重いほど最大値・最小値は外へ引っ張られ、 では に対し と 2 倍以上の開きが出る。逆に U 字型の では内側へずれる()。質量が両端に張り付いている分布では、 3点のうち最大のものは端まで行かないことが多く、期待値が に届かないためである。
4.4 ずれの向きは分位関数の凸性で決まる
上の観察を対称 Beta(a, a) 族で系統的に確かめた(四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (5))。
| 0.3 | 0.5 | 0.7 | 0.9 | 1.0 | 1.1 | 1.5 | 2 | 3 | 5 | 10 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| −0.098 | −0.050 | −0.021 | −0.005 | 0 | +0.004 | +0.014 | +0.019 | +0.022 | +0.021 | +0.017 | |
| での | 凹 | 凹 | 凹 | 凹 | 直線 | 凸 | 凸 | 凸 | 凸 | 凸 | 凸 |
符号は の凸凹と完全に対応しており、イェンセンの不等式の予想どおりである。さらに について方程式 を数値的に解くと のみが解で、対称 Beta 族の中では 一様分布が唯一であることも確認した。
ただし「値スケールの一致は一様分布に限る」と言い切ると言い過ぎになる。非対称な分布を許せば、
3つの等式のうち1つだけが偶然成り立つ分布はいくらでも作れる。たとえば は
が機械精度でゼロだが、 と は外れる
(四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (6))。正しい言明は「3つ同時に一致するのは一様分布」である。
4.5 正規分布の閉じた形
正規分布については閉形式が知られている。3個の標準正規変量の最大値の期待値は
で、数値積分と 10 桁一致し、200 万回のモンテカルロでも 0.8458 と合う。一方 $Q_3 = \Phi^{-1}(0.75) = 0.6744897502$ なので、比は である。言い換えると、3点の最大値の期待値は 正規分布の 75 パーセンタイルではなく、 パーセンタイルに位置する。この 5 パーセンタイルぶんのずれが、一様分布を離れた瞬間に生じる誤差の大きさである。
5. 副産物 — レンジとジニ平均差の恒等式
3点抽出では、最大と最小の期待値の差に簡潔な表現がある。 の密度と の密度の差が となることから
が導かれる。ここで はジニ平均差、つまり独立な
2標本の差の絶対値の期待値である。四分位数と順序統計量/四分位_理論検証 の (4) で 8 分布について
数値的に確認し、すべて一致した。
この量を四分位範囲 IQR と比べると、分布の裾の重さを測る指標になる。
| 分布 | 一様 | 三角 | 正規 | ロジスティック / 指数 | ラプラス | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.860 | 1.000 | 1.195 | 1.255 | 1.365 | 1.622 | 1.623 |
一様分布でちょうど 1 になり、裾が重くなるほど大きくなる。この比は「3点の広がりが四分位範囲の 何倍か」を測っており、正規分布なら 1.25 倍である。
6. 実用上の帰結
6.1 プロッティング位置の選び方
Q-Q プロットでは 番目の順序統計量を累積確率 に対応づけて描く。この の選び方には
流儀があり、§4.1 の①から素直に出るのは Weibull の である。しかし Q-Q プロットで
本当に欲しいのは であって ではない。正規分布に対しては が非線形なので、
を使うと端が合わなくなる。四分位数と順序統計量/四分位_補遺 の (C) で最小値の期待値と各流儀を
比べた。
| 真の | Weibull | Blom | Hazen | Tukey | |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | −0.84628 | −0.67449 | −0.86942 | −0.96742 | −0.84162 |
| 10 | −1.53875 | −1.33518 | −1.54664 | −1.64485 | −1.51793 |
| 20 | −1.86748 | −1.66839 | −1.86824 | −1.95996 | −1.84133 |
正規分布に対しては Blom の位置が で 4 桁目まで合っており、R の qqnorm が Blom を
既定に採っている理由がここにある( では Blom を使う)。確率スケールの等分が欲しいなら
Weibull、値スケールで正規の期待値に合わせたいなら Blom、と使い分けるのが正しい。
6.2 推定量としての性能
「3点しかないとき、真の を推定するのに最大値 を使ってよいか」を 40 万回の抽出で調べた
(四分位数と順序統計量/四分位_補遺 の (D))。
| 分布 | 推定量 | バイアス | RMSE |
|---|---|---|---|
| 一様 | (最大値) | −0.0003 | 0.193 |
| 一様 | type 7 の補間 | −0.125 | 0.224 |
| 正規 | (最大値) | +0.171 | 0.768 |
| 正規 | type 7 の補間 | −0.251 | 0.674 |
| 指数 | (最大値) | +0.446 | 1.250 |
| 指数 | type 7 の補間 | −0.053 | 0.785 |
一様分布では最大値が無バイアスかつ RMSE も小さく、理論どおりである。しかし正規・指数では 最大値のバイアスが大きく、RMSE でも type 7 の補間に負ける。「3点の順序統計量が四分位だ」と いう美しい対応は、推定の実務としてはそのまま使えない。
6.3 「1/4」は平均であって中央値ではない
最後に一つ注意がある。 の平均は だが、中央値は違う
(四分位数と順序統計量/四分位_補遺 の (B))。
| の平均 | 中央値 | 最頻値 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 0.2500 | 0.2063 | 0 |
| 2 | 0.5000 | 0.5000 | 0.5 |
| 3 | 0.7500 | 0.7937 | 1 |
が典型的に居るのは 20.6 パーセンタイルであり、最頻的には 0 パーセンタイル(分布の左端) である。つまり**「3点を選ぶと 25, 50, 75 パーセンタイルに来る」という言い方は、平均を取って はじめて正しくなる**。この違いを意識しないと、少数標本での議論を誤る。§6.1 で Blom などの プロッティング位置が競合するのも、結局は「平均で合わせるか、中央値で合わせるか」という選択の 問題である。
7. まとめ
聞いた話は正しく、証明も難しくない。整理し直すとこうなる。
- 等差数列 項から 個を非復元抽出すると、 が成り立つ。証明は 「選ばれなかった項が作る 個の隙間が交換可能である」ことだけを使う。
- のとき右辺は で、 なら整数になって元の項に乗る。 という条件は 「2回続けて奇数個に割れる」ための条件であり、木下の言う「真ん中を外して真ん中をとる」という 再帰が2段とも綺麗に決まる場合にほかならない。八分位なら 、十六分位なら と続く。
- 世の四分位の定義のうち、この期待値と常に一致するのは Weibull(type 6)だけである。日本の 高校数学 I の定義は が奇数のときすべて一致する。Tukey のヒンジと numpy の既定である type 7 は一度も一致しない。
- 連続分布へ移すと、確率スケールの主張 は分布形に依らず普遍に成り立つ。 四分位という定義が自然に見える根拠はここにある。
- 値スケールの一致は一様分布(=等差数列)に固有である。対称分布では中央値だけが救われ、 両端は裾の重さに応じて外(裾が重い)か内(U 字型)へずれる。正規分布では で、これは 75 でなく 80.1 パーセンタイルにあたる。
- 副産物として = (3/2)・ジニ平均差という恒等式が出る。これを IQR で割った値は 一様で 1、正規で 1.25、ラプラスで 1.62 と、裾の重さの指標になる。
結局のところ、「四分位の定義は自然だ」という直観は正しいが、その自然さが宿っているのは 値の等分ではなく確率の等分のほうである。等差数列という一様な土俵の上では両者が一致するので、 値スケールの偶然の綺麗さ(4n+3)が目に飛び込んでくる。土俵を正規分布に移した瞬間に値スケールの 等式は崩れ、確率スケールの等式だけが残る。この残ったほうが定義の本体である。
参考
- Hyndman, R. J. & Fan, Y. (1996) "Sample Quantiles in Statistical Packages", The American
Statistician 50(4), 361–365. 四分位の 9 種類の定義(type 1〜9)の出典で、numpy の
method=と R のquantile(type=)はこの番号に対応する。 - David, H. A. & Nagaraja, H. N. (2003) Order Statistics, 3rd ed., Wiley. 順序統計量の 期待値・Beta 分布との関係・正規分布の閉形式の標準的な教科書。
- Blom, G. (1958) Statistical Estimates and Transformed Beta-Variables. プロッティング位置 (k − 3/8)/(n + 1/4) の出典。