要点整理
AI 生成・木下が未勉強
応用数学入門 第1章 §1.1 ★★★ CR方程式と「実部は調和」の判定手順(存在しない型を含む)
複素関数 ()が正則(解析的)であるとは、各点で複素微分係数 が の への近づき方によらず存在することをいう。実2変数の微分と決定的に違うのは、この「どの方向から近づいても同じ極限」という強い要請である。
ここで用語を一つ厳密にしておく。いま述べたのは点 での複素微分可能性であって、正則性ではない。正則という語は「その点およびその点のある開近傍のすべての点で複素微分可能である」ことを指す。つまり正則性は1点の性質ではなく、近傍という広がりをもった領域の性質である。この区別は言葉のあやではなく、実際に「ちょうど1点でだけ複素微分可能で、どの領域でも正則でない」関数が存在する( がその例である)。
要点
複素微分可能(1点)と正則(近傍)は別物 ★★
- 点 で複素微分可能: というその1点で極限 が の近づき方によらず存在する。
- 点 で正則:ある が取れて、円板 のすべての点で が複素微分可能である。
- 領域 で正則: の各点で正則( が開集合なら「 の各点で複素微分可能」と同値)。
含意は「正則 複素微分可能」の一方通行で、逆は成り立たない。CR 方程式を解いて得られる解集合が孤立点や曲線にとどまるとき、その関数はどの領域でも正則にならない。答案では「 でのみ複素微分可能であり、正則となる領域は存在しない」と、二つを分けて書き切ること。
なぜ正則性はわざわざ近傍を要求する定義になっているのか。以降で使う道具(Cauchy の積分定理・Taylor 展開・Laurent 展開)が、すべて「ある領域の上で成り立つ等式」だからである。1点での微分可能性からはこれらの定理は何一つ出てこないが、近傍での微分可能性からは「無限回微分可能」「べき級数に展開できる」という強い結論が一気に従う。正則という語が担っているのは、この「領域ぶんの情報」である。
要点
Cauchy–Riemann(CR)方程式。 が点 で正則 が全微分可能かつ
このとき 。
CR 方程式の帰結として、 はともに調和関数()になる。実際 、 を足せば 。 が与えられれば、CR 方程式を積分して共役調和関数 を(定数を除いて)復元できる。
要点
共役調和関数の幾何と存在。「共役」は複素共役 とは無関係で、「 とペアを組んで を正則にする相方」の意である。三つ押さえる。
- 等高線が直交:。よって const と const の族は至る所直交する(物理では 等ポテンシャル線、流線)。
- 定数の不定性:CR は の微分しか縛らないので、 は加法定数だけ不定( は虚定数だけ不定)。
- 単連結性が要る:単連結領域なら共役調和は必ず存在するが、穴があると一価に取れないことがある。典型は (原点以外で調和)で、共役は 、一周すると ずれる多価関数= の分岐に対応する。
要点
基本的な正則関数。多項式、、 は全平面で正則(整関数)。。一方 、、 はどこでも正則でない(CR を満たさない)。 は を除いて正則( は極)。
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