応用数学入門 第8章 §8.7 ★★★ 停留位相法の計算。eiπ/4 因子と端点補正が要点
例題 4(定常位相法) ★★★
フレネル積分 F(λ)=∫0∞eiλt2dt(λ>0)のλ→∞ における漸近形を求めよ。
定常位相法の原理
★★★ 定常点以外は相殺、45° 傾きで eiπ/4 が出る仕組み
純振動積分 I(λ)=∫abf(t)eiλϕ(t)dt では、λ が大きくなると被積分関数は激しく振動し、定常点(ϕ′(t0)=0)の近傍以外では相殺が起きる。
定理(定常位相法) ★★★
ϕ′(t0)=0、ϕ′′(t0)=0 として t0 が (a,b) の内点のとき、
I(λ)∼f(t0)λ∣ϕ′′(t0)∣2πexp(iλϕ(t0)+i4πsgn(ϕ′′(t0))).(8.9)
これは最急降下法の実数版であり、積分路が 45° 方向に傾くことから eiπ/4 因子が現れる。
フレネル積分の計算
★★★ 定常点が端点なので ×1/2 補正して厳密値と一致を確認
ϕ(t)=t2 とすると定常点 ϕ′(t)=2t=0⇒t0=0 は積分区間の端点である。端点の場合は内点の場合の 1/2 の寄与を与える。ϕ′′(0)=2>0 を式 (8.9) に代入し端点補正 ×1/2 をかけると、
F(λ)∼21λ⋅22πeiπ/4=21λπeiπ/4.
F(λ)=∫0∞eiλt2dt∼21λπeiπ/4,λ→+∞.(8.10)
検証(厳密値): F(λ) は厳密に計算でき、λ>0 すべてで
∫0∞eiλt2dt=21π/λeiπ/4
が成立する。f(t)=1(定数)なので高次項が存在せず、主要項が厳密値と一致する。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com