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定理の主張と証明

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第1部 第4章 Noether の定理

AI 生成・木下が未勉強

場の量子論入門 第1部 第4章 §1.4.1 ★★★ 手続き:変換を書き、L\mathcal{L} の変化を全微分の形に整理し、カレントを読む

古典場の力学に、もう1つの構造を入れる。対称性である。質点系でも「並進対称性から運動量保存」「回転対称性から角運動量保存」が出たが、場の理論ではこの対応がさらに強力になる。エネルギー・運動量・電荷といった観測量の定義そのものが、対称性から与えられるからである。本章の結果は第2部以降で繰り返し使う。

定理 (Noether の定理)

作用が場の連続変換のもとで不変であれば、それに対応して∂μjμ=0\partial_{\mu} j^\mu=0 を満たすカレント jμj^\mu が存在し、Q=∫d3x j0Q=\int\mathrm{d}^3x\,j^0 は時間によらない保存量になる。

証明を書く。無限小パラメータ ϵ\epsilon による場の変換を

ϕ(x) ⟶ ϕ(x)+ϵ Δϕ(x)\phi(x)\ \longrightarrow\ \phi(x)+\epsilon\,\Delta\phi(x)

と書く。Δϕ\Delta\phi は ϕ\phi とその微分でできた何らかの式である。この変換が対称性であるとは、L\mathcal{L} の変化が高々全微分の形

L ⟶ L+ϵ ∂μJμ(1.4.1)\mathcal{L}\ \longrightarrow\ \mathcal{L}+\epsilon\,\partial_{\mu} J^\mu\tag{1.4.1}

に収まることをいう。全微分まで許すのは、第3.3節の補足のとおり全微分を足しても作用の停留条件が変わらないからである。Jμ=0J^\mu=0 の場合(L\mathcal{L} そのものが不変)が典型で、Jμ≠0J^\mu\ne0 になるのは時空並進のように L\mathcal{L} 自身も動く場合である。

一方、同じ変換のもとで L\mathcal{L} の変化を素直に展開すると

ϵ δL=∂L∂ϕ ϵΔϕ+∂L∂(∂μϕ) ϵ ∂μ(Δϕ)\epsilon\,\delta\mathcal{L}=\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial\phi}\,\epsilon\Delta\phi +\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial(\partial_{\mu}\phi)}\,\epsilon\,\partial_{\mu}(\Delta\phi)

である。第2項を積の微分公式で分解すると

ϵ δL=ϵ ∂μ[∂L∂(∂μϕ)Δϕ]+ϵ[∂L∂ϕ−∂μ(∂L∂(∂μϕ))]Δϕ\epsilon\,\delta\mathcal{L}=\epsilon\,\partial_{\mu}\Bigl[\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial(\partial_{\mu}\phi)}\Delta\phi\Bigr] +\epsilon\Bigl[\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial\phi} -\partial_{\mu}\Bigl(\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial(\partial_{\mu}\phi)}\Bigr)\Bigr]\Delta\phi

となる。第2項の角括弧は Euler–Lagrange 方程式そのものなので、場が運動方程式を満たしているときにゼロになる。したがって運動方程式の上では

ϵ δL=ϵ ∂μ[∂L∂(∂μϕ)Δϕ].\epsilon\,\delta\mathcal{L}=\epsilon\,\partial_{\mu}\Bigl[\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial(\partial_{\mu}\phi)}\Delta\phi\Bigr].

これを (1.4.1) と比べると、

 jμ=∂L∂(∂μϕ) Δϕ−Jμ,∂μjμ=0 (1.4.2)\boxed{\ j^\mu=\frac{\partial\mathcal{L}}{\partial(\partial_{\mu}\phi)}\,\Delta\phi-J^\mu, \qquad \partial_{\mu} j^\mu=0\ }\tag{1.4.2}

が得られる。場が複数あるときは第1項を全部の場について足す。

保存電荷の定義に進む。∂μjμ=∂tj0+∇⋅j=0\partial_{\mu} j^\mu=\partial_t j^0+\nabla\cdot\bm{j}=0 を空間全体で積分すると

ddt∫d3x j0=−∫d3x ∇⋅j=−∮S∞j⋅dS=0\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\int\mathrm{d}^3x\,j^0=-\int\mathrm{d}^3x\,\nabla\cdot\bm{j} =-\oint_{S_\infty}\bm{j}\cdot\mathrm{d}\bm{S}=0

となる。最後の等号は、無限遠で場が十分速く落ちる(あるいは境界条件が周期的である)ことを使った。したがって Q=∫d3x j0Q=\int\mathrm{d}^3x\,j^0 は保存量である。∂μjμ=0\partial_{\mu} j^\mu=0 は QQ の保存より強い主張で、電荷が瞬間移動せず、連続的に流れて移動することまで述べている(局所的な保存則)。

カレントの一意性について

kνμ=−kμνk^{\nu\mu}=-k^{\mu\nu} を満たす任意の量に対して、jμ→jμ+∂νkνμj^\mu\to j^\mu+\partial_{\nu} k^{\nu\mu} と変えても ∂μ∂νkνμ=0\partial_{\mu}\partial_{\nu} k^{\nu\mu}=0(対称なものと反対称なものの縮約)なので、保存則は保たれる。しかも QQ の値も(境界項を落とせば)変わらない。つまり Noether のカレントは一意ではなく、この自由度を使ってTμνT^{\mu\nu} を対称にする(Belinfante テンソル)といった改良ができる。この部では改良前の形(正準エネルギー運動量テンソル)を扱う。

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