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規格化と、デルタ関数の2乗の始末

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第3部 第5章 断面積と崩壊率

AI 生成・木下が未勉強

場の量子論入門 第3部 第5章 §3.5.1 ★★ 確率が体積と時間に比例することの数式。

不変振幅 M\mathcal{M} が計算できても、それは直接測れる量ではない。実験が測るのは散乱断面積(単位は面積)と崩壊率(単位は時間の逆数)である。M\mathcal{M} からこれらへ移るには、始状態の粒子の密度と相対速度(流束)、終状態の運動量の数え上げ(位相空間)という2種類の運動学的因子を掛ける必要がある。読者が最も詰まりやすいのはここなので、因子の出どころを一つずつ示す。

遷移確率は ∣⟨f∣iT∣i⟩∣2|\langle f | \mathrm{i} T | i \rangle |^2 に比例するが、そこには [(2π)4δ4(∑p)]2\bigl[(2\pi)^4\delta^4(\sum p)\bigr]^2 が現れる。デルタ関数の2乗は発散するので、意味を与えるために系を体積 VV、時間 TT の箱に入れて考える。デルタ関数の定義から

(2π)4δ4(0)=∫ ⁣d4x  ei⋅0⋅x=VT(2\pi)^4\delta^4(0)=\int\!\mathrm{d}^4x\;\mathrm{e}^{\mathrm{i}\cdot0\cdot x}=VT

なので

[(2π)4δ4(∑p)]2=VT⋅(2π)4δ4(∑p)\bigl[(2\pi)^4\delta^4(\textstyle\sum p)\bigr]^2=VT\cdot(2\pi)^4\delta^4(\textstyle\sum p)

と書ける。すなわち遷移確率は時空体積に比例する。単位時間・単位体積あたりの量にすれば VTVT は落ちる。断面積と崩壊率がどちらも「単位時間あたり」の量として定義されるのは、この事情による。

終状態の運動量の数え上げにも規格化が要る。相対論的規格化 ⟨p∣q⟩=2Ep(2π)3δ3(p−q)\langle p | q \rangle =2 E_{\bm{p}}(2\pi)^3\delta^3(\bm{p}-\bm{q}) の下では、運動量 p\bm{p} のまわりの状態数は d3p(2π)312Ep\frac{\mathrm{d}^3 p}{(2\pi)^3}\frac{1}{2E_{p}} と数えるのが正しい(状態の規格化に 2Ep2 E_{\bm{p}} が入っている分を割り戻す)。この測度をLorentz 不変位相空間(Lorentz invariant phase space)と呼ぶ。

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