解答
角度部分を先に積分する。q と r のなす角を θ とすると
∫dΩqei∣q∣rcosθ=2π∫−11d(cosθ)ei∣q∣rcosθ=2π⋅i∣q∣rei∣q∣r−e−i∣q∣r=∣q∣r4πsin(∣q∣r).
よって、q≡∣q∣ と書けば
∫(2π)3d3qq2+m2eiq⋅r=(2π)31∫0∞dqq2⋅qr4πsin(qr)⋅q2+m21=2π2r1∫0∞dqq2+m2qsin(qr).
残った積分を留数で計算する。被積分関数は q の偶関数なので
∫0∞dqq2+m2qsin(qr)=21∫−∞∞dqq2+m2qsin(qr)=21ℑ∫−∞∞dqq2+m2qeiqr
と書ける。r>0 なので上半平面に閉じる半円上で eiqr は指数的に減衰し、その寄与は消える。上半平面の極は q=im の1位の極で、留数は
q→imlim(q−im)(q−im)(q+im)qeiqr=2imime−mr=2e−mr
である。したがって積分は 2πi×e−mr/2=iπe−mr で、その虚部の半分をとると 21πe−mr。まとめて
∫(2π)3d3qq2+m2eiq⋅r=2π2r1⋅2πe−mr=4πre−mr.
この結果は数値積分でも確認してある(検算 検算スクリプト)。m→0 とすると 1/(4πr) になり、Coulomb ポテンシャルの 1/r が現れる。