場の量子論入門 第4部 第2章 §4.2.2 ★★ 約束事:uˉu=2m と u†u=2Ep の使い分け
式(4.2.5)の前因子を上のように選ぶと、2つの内積が簡単な形になる。まず
u†u=(Ep+m)χ†χ+Ep+mχ†(σ⋅p)2χ=(Ep+m)+Ep+mEp2−m2=2Ep
であり、一方 uˉu=u†γ0u では下2成分に −1 が掛かるので
uˉu=(Ep+m)−Ep+mEp2−m2=2m
となる。まとめると、χ(r)†χ(s)=δrs の下で
uˉ(p,r)u(p,s)=2mδrs,vˉ(p,r)v(p,s)=−2mδrs,uˉ(p,r)v(p,s)=0,u†(p,r)u(p,s)=2Epδrs,v†(p,r)v(p,s)=2Epδrs,u†(p,r)v(p~,s)=0(p~≡(Ep,−p)).
uˉu=2m は Lorentz スカラーなのでどの慣性系で測っても同じ値だが、u†u=2Ep は4元流れの時間成分なのでブーストで変わる。2Ep という値は第2部で採った相対論的規格化⟨p∣q⟩=2Ep(2π)3δ3(p−q) と揃えてある。振幅の中に現れるスピノルの積は Lorentz スカラーを作るので uˉu の方を、粒子数密度や規格化条件を扱うときは u†u の方を使う。なお m→0 では uˉu→0 となり、質量ゼロの粒子では u†u=2Ep の方だけが生き残る。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com