場の量子論入門 第4部 第2章 §4.2.4 ★★ 道具:エネルギー射影とスピン射影を演算子で書く
スピン和の結果を 2m で割ると、射影演算子ができる。
Λ+(p)≡2mp+m=2m1s∑uuˉ,Λ−(p)≡2m−p+m=−2m1s∑vvˉ.
pp=p2=m2(例題1.1(1))を使うと
Λ±2=4m2p2±2mp+m2=4m22m2±2mp=Λ±,Λ++Λ−=1,Λ+Λ−=0
であり、確かに互いに補い合う射影演算子である。Λ+ は与えられた p に対する4次元スピノル空間を「正振動数の2次元部分空間」へ射影し、Λ− は負振動数側へ射影する。スピンの向きも同様に射影できる。静止系でのスピンの向きを一般の系へブーストして得られる4元ベクトル sμ(s⋅p=0、s2=−1。スピン4元ベクトルと呼ぶ)を使うと、Σ(s)=(1+γ5s)/2 が s 方向のスピンをもつ状態への射影になる。Λ± と Σ(s) は s⋅p=0 の下で交換するので、「正振動数かつスピンが s 向き」という1次元部分空間を Λ+Σ(s) で切り出せる。偏極ビームの断面積を計算するときは、スピン和の代わりにこの射影を挟む。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com