場の量子論入門 第4部 第5章 §4.5.4 ★ 一覧:どの結合がどの対称性を破るかを読むための表
第1章 §1.4 の5種類の双線形形式が、C,P,T でどう変換するかを表にまとめる。記号 (−1)μ は、μ=0 なら +1、μ=1,2,3 なら −1 を意味する。
| ψˉψ | ψˉiγ5ψ | ψˉγμψ | ψˉγμγ5ψ | ψˉσμνψ | ∂μ |
| P | +1 | −1 | (−1)μ | −(−1)μ | (−1)μ(−1)ν | (−1)μ |
| T | +1 | −1 | (−1)μ | (−1)μ | −(−1)μ(−1)ν | (−1)μ |
| C | +1 | +1 | −1 | +1 | −1 | +1 |
| CPT | +1 | +1 | −1 | −1 | +1 | −1 |
この表の使い方を1つ挙げる。QED の相互作用 −eψˉγμψAμ は、電磁場が C で Aμ→−Aμ と変わることと、表の ψˉγμψ の C が −1 であることが打ち消し合うので C 不変であり、P についても Aμ と流れが同じ (−1)μ で変換するので不変である。一方、弱い相互作用の流れ ψˉγμ(1−γ5)ψ はベクトルと軸性ベクトルの和で、表のとおりこの2つは P で逆符号に変換されるので、P を掛けると(1−γ5) が (1+γ5) に変わって元の形に戻らない。弱い相互作用が P を破るのは、この構造の直接の帰結である。最終行の CPT に注目すると、どの双線形形式も「添字の数だけ (−1) が付く」という単純な規則に従っている。Lorentz スカラーでは添字が必ず偶数個になるのでCPT の符号は常に +1 であり、これが次節の定理の内容である。
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