Weyl 方程式と標準模型への予告
AI 生成・木下が未勉強
場の量子論入門 第4部 第6章 §4.6.4 ★ 展望:2成分の方程式と、標準模型の左右非対称
質量ゼロの Dirac 方程式は、Weyl 表示で書くと2成分ずつに分裂する。 が対角なので と書け、、 を使うと
となる。これをWeyl 方程式と呼び、2成分の を Weyl スピノルと呼ぶ。質量がゼロなら4成分の Dirac スピノルは独立な2つの Weyl スピノルに分解し、逆に言えば Dirac 質量は左巻き Weyl 場と右巻き Weyl 場を結ぶ項である。
標準模型は、この左右の非対称性を理論の骨格に組み込んでいる。弱い相互作用のゲージ群 は左巻き成分にだけ作用し、右巻き成分は1重項である。この構造のため、クォークとレプトンの質量項 をそのまま書くとゲージ不変性が壊れる。標準模型はこれを Higgs 場との湯川結合で解決し、Higgs 場が真空期待値をもつことで質量が生じる仕組みを採る。つまりフェルミオンの質量の起源は、カイラリティが左右で異なる扱いを受けることに直結している。ニュートリノも長く質量ゼロの左巻き Weyl 場として扱われてきたが、ニュートリノ振動の発見で有限の質量をもつことが確立した。右巻きニュートリノによる Dirac 質量か、中性を利用した Majorana 質量(左巻き場だけで作れる質量項)かは未解決で、ニュートリノを伴わない二重 崩壊の探索が判定の鍵になっている。
第6章のまとめと、次に読むもの
は と を満たし、 が射影演算子になる。運動項は左右に分離するが、質量項 だけが左右を混ぜるので、片方のカイラリティしか持たない粒子は質量ゼロである。質量ゼロ極限ではカイラリティとヘリシティが一致し、どちらも Lorentz 不変かつ保存する量になる。標準模型は を左巻き成分にだけ作用させることで、弱い相互作用の の破れを構造として組み込んでいる。
次は第5部である。そこでは Dirac 場に局所位相不変性(ゲージ原理)を要求することで電磁場が必然的に現れ、QED の Lagrangian が得られる。断面積の計算にはこの部のスピン和・トレース定理・伝播関数 をそのまま使う。
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