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RR 比とクォークの色

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第5部 第4章 電子・陽電子対消滅からミューオン対へ

AI 生成・木下が未勉強

場の量子論入門 第5部 第4章 §5.4.5 ★★ 同じ計算がクォーク対生成に流用でき、色数3の証拠になる

e+e−e^+e^- が仮想光子を経て生む終状態は、ミューオン対だけではない。電荷 qfq_f(単位は素電荷)を持つどんな点状のスピン 1/21/2 粒子の対も同じ形の式で作られ、唯一の違いは頂点の結合定数がe→qfee\to q_fe になることである。したがって高エネルギー極限では

σ(e+e−→ffˉ)=qf2⋅4πα23s\sigma\bigl(e^+e^-\to f\bar f\bigr)=q_f^2\cdot\frac{4\pi\alpha^2}{3s}

となる。クォークは電荷 qfq_f を持ち、さらに色(color)という3値の内部自由度を持つ。色は光子と結合しないので断面積の形を変えないが、終状態の数を3倍にする。生成されたクォーク対は必ずハドロンに変わる(クォークは単独で取り出せない)ので、ハドロン生成の全断面積はクォーク対生成の断面積の総和に等しい。そこで比

R≡σ(e+e−→ハドロン)σ(e+e−→μ+μ−)=Nc∑fqf2R\equiv\frac{\sigma(e^+e^-\to\text{ハドロン})}{\sigma(e^+e^-\to\mu^+\mu^-)}=N_c\sum_fq_f^2

を測れば、色の数 NcN_c が直接読める。s\sqrt s が u,d,s,c,bu,d,s,c,b の5フレーバーを生成できる領域では

∑fqf2=(23)2+(13)2+(13)2+(23)2+(13)2=119\sum_fq_f^2=\Bigl(\frac23\Bigr)^2+\Bigl(\frac13\Bigr)^2+\Bigl(\frac13\Bigr)^2+\Bigl(\frac23\Bigr)^2+\Bigl(\frac13\Bigr)^2 =\frac{11}{9}

であり、Nc=3N_c=3 なら

 R=3∑fqf2=113 \boxed{\ R=3\sum_fq_f^2=\frac{11}{3}\ }

となる(検算 検算スクリプト)。色が無ければ R=11/9R=11/9 で、3倍の違いがある。実測は 11/311/3 の側に一致し(共鳴の山を避けた領域で)、これがクォークが3色を持つことのもっとも直接的な証拠の1つである。RR の値が s\sqrt s の増加とともに階段状に上がることは、新しいフレーバーのしきい値を越えたことを示す。

例題 4.3(RR 比を計算する ★★)

オリジナル(1) u,d,su,d,s の3フレーバーだけが開いている領域での RR を、色数を NcN_c として求めよ。
(2) 5フレーバーの領域で Nc=3N_c=3 とした値を求め、色が無い場合と比べよ。

解答

(1) 電荷は qu=2/3q_u=2/3、qd=qs=−1/3q_d=q_s=-1/3 である。

∑fqf2=49+19+19=69=23,R=Nc⋅23.\sum_fq_f^2=\frac49+\frac19+\frac19=\frac69=\frac23, \qquad R=N_c\cdot\frac23 .

Nc=3N_c=3 なら R=2R=2 である。

(2) cc(電荷 2/32/3)と bb(電荷 −1/3-1/3)が加わると

∑fqf2=23+49+19=6+4+19=119,R=3⋅119=113≃3.67.\sum_fq_f^2=\frac23+\frac49+\frac19=\frac{6+4+1}{9}=\frac{11}{9}, \qquad R=3\cdot\frac{11}{9}=\frac{11}{3}\simeq3.67 .

色が無い(Nc=1N_c=1)とすると R=11/9≃1.22R=11/9\simeq1.22 であり、測定値と3倍ずれる。断面積の絶対値でなく比を測るのは、加速器の輝度や検出効率など、分子と分母に共通する不確かさが打ち消し合うからである。■\blacksquare

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