QED で発散する1ループ図は3種類だけである
AI 生成・木下が未勉強
場の量子論入門 第6部 第1章 §6.1.3 ★★ 発散するのは電子自己エネルギー・真空偏極・頂点補正の3つ。第3章の3つのくりこみに対応する。
QED では なので、式 (6.1.4) は
となる。 を満たす外線の組み合わせを数え上げると、 は、、、、、、 に限られる。このうち外線が光子だけで奇数本のもの( と )は Furry の定理で恒等的に消える(フェルミオンループの向きを反転させる操作が振幅に を与えるため、 が奇数なら自分自身の符号違いに等しくなり、ゼロになる)。 の光子4本(光子光子散乱)は だが、ゲージ不変性が要求する の因子のために実際には有限になる。 は真空図で、外線を持たないので観測量に寄与しない。
残るのが図 6.1.1 の3つである。
図 6.1.1 QED で発散する3つの1ループ図。(a) 電子自己エネルギー、(b) 真空偏極、(c) 頂点補正。それぞれ電子質量・電荷(と光子場)・電子場の規格化に対応する。
(a) 電子自己エネルギー は で 、つまり表面的には1次発散である。ところが実際に計算すると、発散部分は と の1次式になり、 に対しては対数的にしか増えない。理由は、 のときに Lagrangian がカイラル対称性()を持ち、質量項がその対称性を破る唯一の項だからである。 に生じる質量ずれ は 自身に比例せざるを得ず、 となる。
(b) 真空偏極 は で 、表面的には2次発散である。2次発散する項は の形をしていて、これは光子に質量を与える項に他ならない。しかしゲージ不変性は光子質量を禁じており、実際に Ward 恒等式 が成り立つので、 は
という形に限られる。 を2つ外に括り出した分だけ発散が弱まり、 は対数発散にとどまる。ここでゲージ不変性を壊す正則化を使うと、偽の光子質量項が現れて計算を台無しにする。第2章で次元正則化を採用する理由の一つがこれである。
(c) 頂点補正 は で 、対数発散である。発散するのは に比例する部分だけで、 に比例する部分は有限である。後者が電子の異常磁気モーメントを与える(第5章)。
3つの発散はそれぞれ、電子質量・電荷(および光子場の規格化)・電子場の規格化という3つの量に吸収される。QED のパラメータは と の2つしかないので、「発散の種類の個数」と「調整できるパラメータの個数」が釣り合っている。これがくりこみ可能性の実質的な内容である。
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