場の量子論入門 第7部 第3章 §7.3.1 ★★★ ϕ→−iδ/δJ の置き換えが摂動展開の全体を作る
第3部 では、相互作用描像と Dyson 級数から出発し、Wick の定理で縮約を数え上げて ϕ4 理論のFeynman 則を得た。この章では同じ規則を経路積分から導く。結果は当然一致するが、導出の過程で対称因子がどこから来るのかが、数え上げの副産物としてではなく1/4! という結合定数の規格化との割り算として明確に見える。
相互作用を含む作用を S=S0+Sint と分けると、生成汎関数は
Z[J]=∫Dϕ eiSint[ϕ]ei(S0[ϕ]+∫Jϕ)
と書ける。ここで、指数の肩に ∫Jϕ がある以上、被積分関数の中の ϕ(z) はJ(z) での微分で作り出せる。実際
i1δJ(z)δ ei∫Jϕ=ϕ(z)ei∫Jϕ
なので、Sint[ϕ] の中の ϕ をすべて −iδ/δJ で置き換えれば、その因子は積分の外に出せる。すなわち
Z[J]=exp{iSint[−iδJδ]} Z0[J].
ϕ4 理論では Sint=−4!λ∫d4zϕ4 なので、(−i)4=1 から
Z[J]=exp[−4!iλ∫d4z (δJ(z)δ)4] Z0[J].
右辺を λ で展開し、Z0[J]=Z0[0]e−21∫JDFJ を微分すれば、すべての図と係数が機械的に出る。以下、O(λ) の 2 点関数と 4 点関数を実際に計算する。

図 ϕ4 理論の頂点と低次のダイアグラム。(a) の頂点因子 −iλ と、(b) の対称因子 S=2 が、この章の計算で自動的に出てくる。
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