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非可換ゲージ理論とゴースト場

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第7部 第5章 ゲージ理論と Faddeev–Popov

AI 生成・木下が未勉強

場の量子論入門 第7部 第5章 §7.5.3 ★ ゴーストは物理的粒子ではない。非物理的自由度を打ち消すために現れる

非可換ゲージ理論(Yang–Mills 理論)では、ゲージ場は群の添字を持ち Aμ=AμaTaA_\mu=A_\mu^aT^a と書かれる。ゲージ変換は無限小のとき

Aμa ⟶ Aμa+1g∂μαa+fabcAμbαc=Aμa+1g(Dμα)aA_\mu^a\ \longrightarrow\ A_\mu^a+\frac1g\partial_{\mu}\alpha^a+f^{abc}A_\mu^b\alpha^c =A_\mu^a+\frac1g\bigl(D_\mu\alpha\bigr)^a

であり、右辺に AA が現れる点が可換な場合との決定的な違いである(fabcf^{abc} は構造定数、DμD_\mu は随伴表現の共変微分)。ゲージ条件を Ga=∂μAaμG^a=\partial_{\mu} A^{a\mu} に取ると

δGa(Aα)δαb=1g ∂μ(Dμ)ab\frac{\delta G^a(A^\alpha)}{\delta\alpha^b}=\frac1g\,\partial_{\mu}\bigl(D^\mu\bigr)^{ab}

となり、これは AA に依存する。したがって QED のように定数として括り出すことができない。

そこで第 4 章の結果を使う。行列式は Grassmann 積分として書けるので、

det⁡(∂μDμ)=∫ ⁣Dcˉ Dc exp⁡[i∫ ⁣d4x cˉa(−∂μDμ)abcb]\det\bigl(\partial_{\mu} D^{\mu}\bigr)=\int\!\mathcal{D}\bar c\,\mathcal{D}c\ \exp\Bigl[\mathrm{i}\int\!\mathrm{d}^4x\ \bar c^a\bigl(-\partial_{\mu} D^{\mu}\bigr)^{ab}c^b\Bigr]

と、新しい場 ca(x)c^a(x)、cˉa(x)\bar c^a(x) の経路積分に書き換える。この cc をFaddeev–Popov ゴーストと呼ぶ。

ゴーストは奇妙な性質を持つ。Lorentz 変換の下でスカラー(スピン 00)でありながらGrassmann 数として反可換であり、スピン統計定理に反している。したがってゴーストは物理的な粒子ではない。実際、ゴーストは外線に現れずループの中にだけ登場する。その役割は、ゲージ場 AμaA_\mu^a が持つ 4 成分のうち物理的でない 2 つ(時間成分と縦波成分)を打ち消すことである。物理的な自由度は横波 2 成分だけなので 4−2=24-2=2 の食い違いがあり、反可換であるがゆえに (−1)(-1) を伴って寄与するゴーストがこれをちょうど埋め合わせる。ゴーストを入れずに計算すると、ユニタリ性(確率の保存)が破れて散乱断面積に負の確率が現れる。

可換な QED であれば、正準量子化の側でも Gupta–Bleuler の方法で処理できた。しかし非可換ゲージ理論では、ゲージ固定と行列式の扱いを正準形式で追うのは著しく煩雑になる。経路積分では恒等式を 1 個挿入するだけで処方が書き下せ、ゴーストの Lagrangian まで自動的に出る。標準模型の計算が実行可能なのは、この定式化があるからである。

強い相互作用を記述する量子色力学(QCD)は SU(3)SU(3) の Yang–Mills 理論にクォークを結合させたもの、電弱理論は SU(2)×U(1)SU(2)\times U(1) のゲージ理論に Higgs 場を加えたものであり、どちらもこの枠組みの上に乗る。非可換ゲージ理論に固有の漸近自由性(b0=11−2nf/3b_0=11-2n_f/3、nf=6n_f=6 で b0=7>0b_0=7>0、検算済み)は、ゲージ場の自己相互作用とゴーストループの寄与を合わせて初めて正しい符号になる。第6部 の走る結合の議論は、この計算に支えられている。

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