定理の主張と、なぜ成り立つか
AI 生成・木下が未勉強
次元解析入門 第3章 §3.3
定義 (title=定理:バッキンガムの 定理)
物理量 の間に、単位系の選び方によらずに成り立つ関係
があり、次元行列の階数が であるとする。このとき、互いに独立な無次元量 を選べば、関係は
の形に書き直せる。とくに求めたい量 を だけに含めるように選べば、
と書ける。
定理は2つの部分からなる。前半の「無次元量は 個ある」は前節の線形代数で示した。大事なのは後半の「関係式は無次元量だけで書ける」という部分で、ここに物理の要請が入る。ここでは後半の証明の筋道を示す。
後半の証明の筋道
次元行列の列のうち、互いに線形独立な 本を選び、対応する量を とする(これを繰り返し変数と呼ぶ)。残りの量 の列は、選んだ 本の列の線形結合で書けるので、各 ()に対して指数 を選べば
が無次元になる。これで 個の無次元量ができた。元の関係式は を と で書き換えれば
となる。
ここで単位を取り替える。長さ・質量・時間の単位をそれぞれ 倍にすると、 の数値はそれぞれの次元に応じた倍率で変わり、 の数値は変わらない。 の列は線形独立なので、 をうまく選べば の数値をそれぞれ独立に好きな正の値へ動かせる(倍率の対数は、 を次元行列の部分行列で写したものになり、この写像は階数 なので 全体に届く)。一方で関係式は、どの単位系でも成り立たなければならない。すると、 を固定したまま をいくら動かしても が成り立ち続けることになり、 は に依存できない。したがって関係は だけの式 になる。
数学的に厳密な証明( の滑らかさの扱いなど)は、本間仁・春日屋伸昌『次元解析・最小2乗法と実験式』(コロナ社)にある。
お気持ち
後半の証明の中身を一文で言うと、次のようになる。次元を持つ量の数値は単位の取り方で好きな値に変えられるので、法則の中で意味を持つ数は、単位を変えても動かない無次元量に限られる。 定理は、この一文を線形代数で数えたものと言える。
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