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円管の中の流れ

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第5章 どう使われるのか:流体力学
目次
  1. ハーゲン–ポアズイユの法則
  2. 次元解析で半径の4乗を出す
  3. 壁面せん断応力
  4. 層流と乱流:データが1本の曲線に乗る
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

次元解析入門 第5章 §5.4 ★★★ レイノルズ数が導入される典型例。第5.5節の助走区間はこの節の延長にある

ハーゲン–ポアズイユの法則

1840年代、ポアズイユはガラス管を流れる液体(血液の研究が動機だった)の実験から、流量が両端の圧力差に比例し、管の半径の4乗に比例することを報告した。ハーゲンも独立に管の半径と流量の関係を調べた。長さ LL、半径 rr の円管に、圧力差 ΔP\Delta P で粘性流体をゆっくり流すときの流量 QQ は

Q=πr4ΔP8μLQ = \frac{\pi r^4\Delta P}{8\mu L}

であり、これをハーゲン–ポアズイユの法則と呼ぶ。上水の輸送設備の設計などで使われる。

次元解析で半径の4乗を出す

流れがゆっくりで慣性が無視できるなら、密度 ρ\rho は関係しない(ナビエ–ストークス方程式で左辺を省くとρ\rho が消える)。関係する量は QQ(L3T−1\mathsf{L}^3\mathsf{T}^{-1})、rr(L\mathsf{L})、圧力勾配 G=ΔP/LG=\Delta P/L(ML−2T−2\mathsf{M}\mathsf{L}^{-2}\mathsf{T}^{-2})、μ\mu(ML−1T−1\mathsf{M}\mathsf{L}^{-1}\mathsf{T}^{-1})の4つで、階数は3、無次元量は1個である。Π=Q rxGyμz\Pi=Q\,r^{x}G^{y}\mu^{z} の条件M:y+z=0\mathsf{M}:y+z=0、L:3+x−2y−z=0\mathsf{L}:3+x-2y-z=0、T:−1−2y−z=0\mathsf{T}:-1-2y-z=0 を解くと y=−1, z=1, x=−4y=-1,\ z=1,\ x=-4 で、

Π=QμGr4,Q=C r4 ΔPμL\Pi=\frac{Q\mu}{G r^4},\qquad Q = C\,\frac{r^4\,\Delta P}{\mu L}

となる。ポアズイユが実験で見つけた「半径の4乗」は次元解析だけから出てくる。係数 C=π/8C=\pi/8 は、円管の中の流速分布 u(s)=G(r2−s2)/(4μ)u(s)=G(r^2-s^2)/(4\mu)(ss は中心からの距離。放物線になる)を断面で積分して得られる。

壁面せん断応力

静止した管の壁には、流れに引きずられる向きの接線応力がはたらく。これを壁面せん断応力 σ\sigma と呼ぶ。流速分布を微分すると σ=μ ∣du/ds∣s=r=rΔP/(2L)=DΔP/(4L)\sigma=\mu\,|\mathrm{d} u/\mathrm{d} s|_{s=r}=r\Delta P/(2L)=D\Delta P/(4L) で、これは管の中の流体にはたらく圧力の力と壁の摩擦力のつり合い(ニュートンの第2法則)からも直接出る。圧力差 ΔP\Delta P を決めて流す場合、σ\sigma は粘性係数によらない。流量 QQ を決めて流す場合はσ=4μQ/(πr3)\sigma=4\mu Q/(\pi r^3) となり、半径の3乗に反比例して大きくなる。半径が半分になると、同じ流量を保つには壁面せん断応力が8倍になる。血管がプラークで細くなると、壁にかかる応力が急激に増える。

層流と乱流:データが1本の曲線に乗る

流れが速くなると慣性が無視できず、密度も関係する。量は流速 vv、圧力勾配 ΔP/L\Delta P/L、μ\mu、ρ\rho、直径 DD の5つ、階数は3なので、無次元量は2個である。次のように置くと

Π1=ρvDμ=Re,Π2=(ΔP/L) Dρv2\Pi_1 = \frac{\rho vD}{\mu}=\mathrm{Re},\qquad \Pi_2 = \frac{(\Delta P/L)\,D}{\rho v^2}

となる(Π1\Pi_1 は運動と粘性の比、Π2\Pi_2 は圧力と運動の比)。工学では Π2\Pi_2 を2倍したf=2(ΔP/L)D/(ρv2)f=2(\Delta P/L)D/(\rho v^2) を管摩擦係数と呼び、f=ϕ(Re)f=\phi(\mathrm{Re}) の形にまとめる。層流のハーゲン–ポアズイユの法則を書き直すと、ちょうど f=64/Ref=64/\mathrm{Re} になる。

いろいろな密度・粘性の気体や液体をいろいろな太さの管に流して測った値を Π1\Pi_1 と Π2\Pi_2 でプロットすると、すべての測定点が1本の曲線に乗る。Re\mathrm{Re} が約2000(臨界レイノルズ数)より小さい範囲ではf=64/Ref=64/\mathrm{Re} の層流、それより大きい範囲では乱流で、滑らかな管ではブラジウスの実験式 f≈0.316 Re−1/4f\approx0.316\,\mathrm{Re}^{-1/4}がよく合う(図 5.4.2)。Re\mathrm{Re} が等しければ、流体の種類や管の太さによらず同じ振る舞いをする。Re\mathrm{Re} は「運動する粘性流体」を特徴づける量である。

図図 5.4.2 円管の管摩擦係数 ff とレイノルズ数の関係。層流の 64/Re64/\mathrm{Re}(理論)と、乱流のブラジウスの実験式 0.316 Re−1/40.316\,\mathrm{Re}^{-1/4}(Re≈4×103\mathrm{Re}\approx4\times10^3–10510^5 の滑らかな管)。灰色は層流から乱流への遷移域。どちらも式で描いた線で、測定点ではない。

木下の勉強ステータス

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