相似条件と、自由に選べる縮尺の数
AI 生成・木下が未勉強
次元解析入門 第6章 §6.3
定義 (title=相似条件)
個の物理量 で記述される原型に対して、縮尺した量 で模型を作るとする。次元行列の階数を とすると、 個の独立な無次元量 が原型と模型ですべて等しくなければならない。これを相似条件と呼ぶ。
個の量の縮尺のうち、相似条件で 個が縛られるので、自由に選べる縮尺は 個である。ところが重力加速度のように、模型実験で変えられない量がある。自由に縮尺できない量が 個あると、
個の縮尺だけを自由に選べる。 でなければ、相似条件を満たす模型は作れない。
例題 6.1 ★ レイノルズの相似則
オリジナル大気中を流れる空気の流れを、大きさ の模型で再現したい。模型のまわりにも同じ大気を流すとき、風速を何倍にすればよいか。
解答
支配する無次元量はレイノルズ数 である。同じ大気なので で、 を等しくする条件は となる。 なら 。風速を2倍にすれば元の気流を再現できる。この場合、変えられない量は の 個、基本量は 個なので、自由に選べる縮尺は 個(長さの縮尺を選べば速さの縮尺が決まる)である。
例題 6.2 ★ 船の模型実験:2つの相似条件が両立しない
オリジナル船の抵抗には、船体と水の摩擦(粘性、レイノルズ数で決まる)と、船が波を立てるために失うエネルギー(重力、フルード数 で決まる)が関係する。大きさ の模型を水槽の水で走らせるとき、両方の相似条件を満たせるか。
解答
フルード数を等しくする条件は、 なので である。レイノルズ数を等しくする条件は ( は動粘性係数)なので、 のもとで が要る。水の の動粘性係数を持つ実用的な液体は無いので、両方は同時に満たせない。変えられない量が の3つになると で、自由に選べる縮尺が残らないことからも分かる。
実際の船の模型実験では、フルード数だけを合わせて模型を走らせ、摩擦による抵抗は平板の実験式を使って別に計算して差し引く、という方法がとられている。
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