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相似条件と、自由に選べる縮尺の数

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第6章 相似則と模型実験

AI 生成・木下が未勉強

次元解析入門 第6章 §6.3

定義 (title=相似条件)

nn 個の物理量 Q1,…,QnQ_1,\dots,Q_n で記述される原型に対して、縮尺した量 q1,…,qnq_1,\dots,q_n で模型を作るとする。次元行列の階数を rr とすると、n−rn-r 個の独立な無次元量 Πj\Pi_j が原型と模型ですべて等しくなければならない。これを相似条件と呼ぶ。

nn 個の量の縮尺のうち、相似条件で n−rn-r 個が縛られるので、自由に選べる縮尺は rr 個である。ところが重力加速度のように、模型実験で変えられない量がある。自由に縮尺できない量が ℓ\ell 個あると、

(n−ℓ)−(n−r)=r−ℓ(n-\ell)-(n-r) = r-\ell

個の縮尺だけを自由に選べる。r−ℓ>0r-\ell>0 でなければ、相似条件を満たす模型は作れない。

例題 6.1 ★ レイノルズの相似則

オリジナル大気中を流れる空気の流れを、大きさ 1/21/2 の模型で再現したい。模型のまわりにも同じ大気を流すとき、風速を何倍にすればよいか。

解答

支配する無次元量はレイノルズ数 Re=ρvL/μ\mathrm{Re}=\rho vL/\mu である。同じ大気なので ρ∗=μ∗=1\rho^*=\mu^*=1 で、Re\mathrm{Re} を等しくする条件は v∗L∗=1v^*L^*=1 となる。L∗=1/2L^*=1/2 なら v∗=2v^*=2。風速を2倍にすれば元の気流を再現できる。この場合、変えられない量は ρ,μ\rho,\mu の ℓ=2\ell=2 個、基本量は r=3r=3 個なので、自由に選べる縮尺は r−ℓ=1r-\ell=1 個(長さの縮尺を選べば速さの縮尺が決まる)である。

例題 6.2 ★ 船の模型実験:2つの相似条件が両立しない

オリジナル船の抵抗には、船体と水の摩擦(粘性、レイノルズ数で決まる)と、船が波を立てるために失うエネルギー(重力、フルード数 Fr=v/gL\mathrm{Fr}=v/\sqrt{gL} で決まる)が関係する。大きさ 1/251/25 の模型を水槽の水で走らせるとき、両方の相似条件を満たせるか。

解答

フルード数を等しくする条件は、g∗=1g^*=1 なので v∗=L∗=1/5v^*=\sqrt{L^*}=1/5 である。レイノルズ数を等しくする条件は v∗L∗=ν∗v^*L^*=\nu^*(ν\nu は動粘性係数)なので、v∗=1/5v^*=1/5 のもとでν∗=v∗L∗=1/125\nu^*=v^*L^*=1/125 が要る。水の 1/1251/125 の動粘性係数を持つ実用的な液体は無いので、両方は同時に満たせない。変えられない量が g,ρ,μg,\rho,\mu の3つになると r−ℓ=0r-\ell=0 で、自由に選べる縮尺が残らないことからも分かる。

実際の船の模型実験では、フルード数だけを合わせて模型を走らせ、摩擦による抵抗は平板の実験式を使って別に計算して差し引く、という方法がとられている。

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