確率論入門 第10章 §10.2 ★★★ 凸関数と期待値の順序を入れ替える Jensen の不等式から、モーメントのノルムの大小関係と積の期待値の評価を導く
凸関数
区間 I⊂R の上の関数 ψ を考える。この関数が凸であるとは、任意の x,y∈I と、任意の λ∈[0,1] について
ψ(λx+(1−λ)y)≤λψ(x)+(1−λ)ψ(y)(10.9)
が成り立つことをいう。x=y かつ 0<λ<1 でつねに不等号が真に成り立つとき、狭義凸であるという。幾何的には、グラフ上の2点を結ぶ弦がグラフの上にあることを意味する。
凸関数の例を挙げる。
- 実数全体の上で凸:x2 と etx。
- 実数全体の上で凸(p≥1):∣x∣p。
- 正の実数の上で凸:−logx、1/x。
2回微分可能な関数については、ψ′′≥0 なら凸、ψ′′>0 なら狭義凸であることが知られている(Taylor の定理から示すことができる)。−ψ が凸のとき、ψ は凹であるという。
Jensen の不等式の証明には、凸関数のグラフの任意の点に「下から接する直線」が引けることを使う。そのために傾きの単調性を先に示す。
補題 10.6(傾きの単調性)
ψ が区間の上で凸なら、x<y<z を満たす区間内の3点について
y−xψ(y)−ψ(x)≤z−xψ(z)−ψ(x)≤z−yψ(z)−ψ(y).(10.10)
証明
λ=z−xz−y∈(0,1) と置くと、
1−λ=z−xy−x,λx+(1−λ)z=z−x(z−y)x+(y−x)z=y
となる。凸性 (10.9) から ψ(y)≤λψ(x)+(1−λ)ψ(z) である。両辺から ψ(x) を引くと
ψ(y)−ψ(x)≤(1−λ)(ψ(z)−ψ(x))=z−xy−x(ψ(z)−ψ(x))
となり、y−x>0 で割れば (10.10) の左の不等号を得る。同じ不等式を ψ(z) から引くと
ψ(z)−ψ(y)≥λ(ψ(z)−ψ(x))=z−xz−y(ψ(z)−ψ(x))
となり、z−y>0 で割れば右の不等号を得る。
補題 10.7(支持直線)
ψ を開区間 I 上の凸関数とする。区間内の点 x0 をとる。ある実数 c が存在して、区間内のすべての x について
ψ(x)≥ψ(x0)+c(x−x0)(10.11)
が成り立つ。ψ が狭義凸なら、x=x0 で (10.11) の不等号は真に成り立つ。また、凸関数は開区間の上で連続である。
証明
x<x0<z を満たす区間内の2点 x,z をとる。区間は開いているので、x0 の左右にこのような点がある。補題 10.6 をこの3点に使うと、左の傾きと右の傾きの間に
x0−xψ(x0)−ψ(x)≤z−x0ψ(z)−ψ(x0)
が成り立つ。左辺を x<x0 のすべてで考えた上限を c と置く。右辺のどれか1つが上界になるので c は有限で、すべての x<x0<z について
x0−xψ(x0)−ψ(x)≤c≤z−x0ψ(z)−ψ(x0)
が成り立つ。この両側の不等式から、それぞれ次が得られる。
- 左の不等式に x0−x>0 を掛けて移項すると、ψ(x)≥ψ(x0)+c(x−x0) である。
- 右の不等式に z−x0>0 を掛けると、ψ(z)≥ψ(x0)+c(z−x0) である。
x=x0 では (10.11) は等号である。
狭義凸の場合を示す。ある x1=x0 で (10.11) が等号になったとする。中点 m=2x0+x1 では、狭義凸性から
ψ(m)<2ψ(x0)+ψ(x1)=2ψ(x0)+ψ(x0)+c(x1−x0)=ψ(x0)+c(m−x0)
となり、(10.11) の x=m の場合に反する。
連続性を示す。[α,β]⊂I を閉区間とする。開区間なので、その中に閉区間の外側の点 α′<α と β′>β をとれる。α≤x<y≤β なら、補題 10.6 を繰り返し使って
α−α′ψ(α)−ψ(α′)≤y−xψ(y)−ψ(x)≤β′−βψ(β′)−ψ(β)
となる。両端は x,y によらない定数である。
その絶対値の大きい方を L とすれば、∣ψ(y)−ψ(x)∣≤L∣y−x∣ である。したがって ψ は [α,β] 上で連続である。閉区間は任意だから、ψ は開区間全体で連続である。
ψ がその点で微分可能なら、(10.11) の傾きは ψ′(x0) に一致し、支持直線は接線そのものになる。凸関数が連続であることから、ψ(X) は確率変数になる(第3章 §3.1 の、連続関数と確率変数の合成は確率変数であるという結果による)。
Jensen の不等式
定理 10.8(Jensen の不等式)
ψ を開区間 I 上の凸関数とする。確率変数 X は、ほとんど確実にこの区間に値をとり、E[∣X∣]<∞ を満たすとする。このとき次が成り立つ。
- E[X]∈I である。
- E[ψ(X)] は (−∞,∞] の値として定まり、
ψ(E[X])≤E[ψ(X)](10.12)
が成り立つ。さらに ψ が狭義凸で、E[ψ(X)]<∞ かつ (10.12) が等号になるとする。このとき X=E[X] a.s. である。
証明
まず m=E[X]∈I を示す。I=(α,β)(−∞≤α<β≤∞)と書く。左端 α が有限なら、X−α>0 a.s. なので、その期待値は非負である。もし E[X−α]=0 なら、(10.1) から X=α a.s. となり、仮定に反する。
したがって m>α である。同様に、右端が有限なら m<β である。
補題 10.7 を x0=m で使い、傾き c をとる。X はほとんど確実に区間内にあるので、ほとんどすべての標本点で
ψ(X)≥ψ(m)+c(X−m)(10.13)
が成り立つ。右辺は可積分な確率変数である。したがって ψ(X) の負の部分は、∣ψ(m)∣+∣c∣∣X−m∣ で抑えられて可積分となる。よって期待値 E[ψ(X)]=E[ψ(X)+]−E[ψ(X)−] は、(−∞,∞] の値として定まる。(10.13) の期待値をとると
E[ψ(X)]≥ψ(m)+c(E[X]−m)=ψ(m)
を得る。
等号の場合を示す。E[ψ(X)]=ψ(m)<∞ とする。このとき、次の非負の確率変数の期待値は 0 である。
Y=ψ(X)−ψ(m)−c(X−m)
(10.1) から Y=0 a.s. である。補題 10.7 の狭義凸の場合から、Y(ω)=0 となるのは X(ω)=m のときに限る。したがって X=m a.s. である。
区間の端を含む場合
- ψ が閉区間や半開区間の上で凸かつ連続な場合も、(10.12) は成り立つ。たとえば非負の実数の上の xlogx(ただし 0log0=0)である。
- E[X] が区間の内部にあれば、補題 10.6 は端点を含めて成り立つので、上の証明がそのまま通る。
- E[X] が区間の端点 α に一致する場合を考える。X−α は非負で期待値 0 なので、X はほとんど確実に端点に一致する。よって両辺はともに ψ(α) に等しい。
Jensen の不等式の意味を図 10.2 に示す。X が2点 x1,x2 を等確率でとる場合を考える。
- E[ψ(X)] は、弦の中点の高さである。
- ψ(E[X]) は、グラフの上の点の高さである。
凸関数では弦がグラフの上にあるので、E[ψ(X)]≥ψ(E[X]) となる。一般の分布では、弦の代わりに支持直線を使って下から比べる。

図 10.2 Jensen の不等式。X が x1,x2 を等確率でとるとき、E[ψ(X)] は弦の中点の高さ、ψ(E[X]) はグラフ上の点の高さである。E[X] での支持直線(緑)はグラフの下にあり、その直線の上での平均は ψ(E[X]) に等しい。
具体的な凸関数を入れると、次の不等式が得られる。どれも X が可積分であることを仮定する。
- ψ(x)=x2 とすると (E[X])2≤E[X2] である。これは分散が非負であることと同じ内容である。
- p≥1 について ψ(x)=∣x∣p とすると、次が成り立つ。
∣E[X]∣p≤E[∣X∣p]
- ψ(x)=etx とすると etE[X]≤MX(t) である。これは第8章 確認テスト 8.2-5 の結果で、キュムラント母関数で書けば KX(t)≥tE[X] となる。
- 正の値をとる確率変数について、ψ(x)=−logx とすると E[logX]≤logE[X] である。
- 同じく ψ(x)=1/x とすると E[1/X]≥1/E[X] である。
X が正の数 a1,…,an を等確率でとるとき、対数の不等式は
n1∑logai≤log(n1∑ai)
となる。すなわち相乗平均が相加平均以下であることを表す。
Lp のノルムと Lyapunov の不等式
p>0 とする。E[∣X∣p]<∞ となる確率変数の全体を Lp と書き、
∥X∥p:=(E[∣X∣p])1/p(10.14)
と置く。p 次モーメントが無限大のときは、∥X∥p=∞ とする。∥X∥p は、確率変数の典型的な大きさを p 次の平均で測った量である。Jensen の不等式から、この量が p について非減少であることが分かる。
定理 10.9(Lyapunov の不等式)
0<r<s なら、任意の確率変数 X について次が成り立つ。とくに Ls⊂Lr である。
∥X∥r≤∥X∥s
証明
∥X∥s=∞ なら示すことはないので、E[∣X∣s]<∞ とする。Y=∣X∣r と置く。
- ∣X∣≤1 のところでは Y≤1 である。
- ∣X∣>1 のところでは Y≤∣X∣s である。
よって Y≤1+∣X∣s であり、Y は可積分である。指数 s/r は 1 より大きいので、関数 ψ(y)=∣y∣s/r は凸である。Jensen の不等式から
(E[∣X∣r])s/r=ψ(E[Y])≤E[ψ(Y)]=E[∣X∣s]
を得る。両辺を 1/s 乗すると ∥X∥r≤∥X∥s である。
全体の測度が有限であることを使っている
- 証明の Y≤1+∣X∣s の期待値が有限になるのは、定数 1 の期待値が P(Ω)=1 だからである。
- 全体の測度が無限の場合、Ls⊂Lr は成り立たない。たとえば [1,∞) 上の Lebesgue 測度で、f(x)=1/x を考えると
∫1∞f2dx=1,∫1∞fdx=∞
である。
Hölder の不等式と Minkowski の不等式
Cauchy–Schwarz の不等式 (10.2) は、積 XY の期待値を2次モーメントで抑えた。2つの確率変数に異なる次数のモーメントを割り当てたいときは、Hölder の不等式を使う。
その準備として、実数の不等式を1つ示す。p,q>1 が p1+q1=1 を満たすとき、この2つは互いに共役な指数であるという。p=q=2 はその例である。
補題 10.10(Young の不等式)
p,q を共役な指数とする。a,b≥0 について
ab≤pap+qbq(10.15)
が成り立ち、等号は ap=bq のときに限る。
証明
a=0 または b=0 なら、左辺は 0 で右辺は非負である。等号は a=b=0 のとき、すなわち ap=bq のときに限る。
以下 a,b>0 とする。次の2点分布に従う確率変数 Z を考える。
P(Z=ap)=p1,P(Z=bq)=q1
狭義凸関数 −log に Jensen の不等式を使う。E[Z]=pap+qbq であり、
log(pap+qbq)=logE[Z]≥E[logZ]=p1logap+q1logbq=loga+logb=log(ab)
となる。対数は狭義増加なので (10.15) を得る。等号は Z がほとんど確実に定数のとき、すなわち ap=bq のときに限る。
定理 10.11(Hölder の不等式)
p,q を共役な指数とする。任意の確率変数 X,Y について
E[∣XY∣]≤∥X∥p∥Y∥q.(10.16)
ただし右辺で 0⋅∞=0 と約束する。p=q=2 の場合が Cauchy–Schwarz の不等式 (10.2) である。
証明
∥X∥p=0 なら、(10.1) から X=0 a.s. である。よって XY=0 a.s. で、左辺は 0 である。∥Y∥q=0 の場合も同じである。右辺の一方が無限大で他方が正なら、示すことはない。そこで2つのノルムがともに正で有限であるとし、
U=∥X∥p∣X∣,V=∥Y∥q∣Y∣
と置く。E[Up]=E[∣X∣p]/∥X∥pp=1 で、同様に E[Vq]=1 である。各標本点で Young の不等式を使うと UV≤pUp+qVq なので、期待値をとって
∥X∥p∥Y∥qE[∣XY∣]=E[UV]≤pE[Up]+qE[Vq]=p1+q1=1
を得る。両辺に ∥X∥p∥Y∥q を掛ければ (10.16) である。
p=1 の極限に対応する形として、次が成り立つ。∣Y∣≤C a.s. なら E[∣XY∣]≤CE[∣X∣] である。これは期待値の単調性からただちに従う。
定理 10.12(Minkowski の不等式)
p≥1 なら、任意の確率変数 X,Y について
∥X+Y∥p≤∥X∥p+∥Y∥p.(10.17)
証明
p=1 の場合は、各点の三角不等式 ∣X+Y∣≤∣X∣+∣Y∣ の期待値をとればよい。以下 p>1 とし、右辺が有限である場合を考える(無限なら示すことはない)。
まず左辺が有限であることを確かめる。各点で ∣X+Y∣≤2max(∣X∣,∣Y∣) なので
∣X+Y∣p≤2pmax(∣X∣,∣Y∣)p≤2p(∣X∣p+∣Y∣p)
であり、E[∣X+Y∣p]<∞ となる。次に、次のように2つに分ける。
∣X+Y∣p=∣X+Y∣⋅∣X+Y∣p−1≤∣X∣∣X+Y∣p−1+∣Y∣∣X+Y∣p−1
q=p−1p を共役な指数とすると (p−1)q=p なので、Hölder の不等式から
E[∣X∣∣X+Y∣p−1]≤∥X∥p(E[∣X+Y∣(p−1)q])1/q=∥X∥p(E[∣X+Y∣p])1−1/p
である。Y についても同じ評価をして足すと
E[∣X+Y∣p]≤(∥X∥p+∥Y∥p)(E[∣X+Y∣p])1−1/p
となる。E[∣X+Y∣p]=0 なら (10.17) は明らかである。そうでなければ、両辺を有限の正の数 (E[∣X+Y∣p])1−1/p で割って
(E[∣X+Y∣p])1/p≤∥X∥p+∥Y∥p
を得る。
Lp はノルム空間になる
- Minkowski の不等式から、p≥1 のとき Lp は和と定数倍で閉じる。またノルム ∥⋅∥p は三角不等式を満たす。
- ∥X∥p=0 は X=0 a.s. を意味する。よってほとんど確実に等しい確率変数を同一視すれば、∥⋅∥p はノルムになる。第11章 §11.1 の Lp 収束は、このノルムでの収束である。
- 0<p<1 では三角不等式が成り立たない(確認テスト 10.2-5)。
2次モーメント法(Paley–Zygmund の不等式)
Markov の不等式は「非負の確率変数が大きな値をとる確率」を上から抑えた。Cauchy–Schwarz の不等式を使うと、反対に「非負の確率変数が 0 から離れた値をとる確率」を下から抑えることができる。
命題 10.13(Paley–Zygmund の不等式)
非負の確率変数 X が 0<E[X2]<∞ を満たすとする。0≤θ<1 について
P(X>θE[X])≥(1−θ)2E[X2](E[X])2.(10.18)
とくに θ=0 として、次が成り立つ。
P(X>0)≥E[X2](E[X])2
証明
A={X>θE[X]} と置き、X=X1Ac+X1A と分ける。
- 補集合の上では X≤θE[X] なので、E[X1Ac]≤θE[X] である。
- E[X1A] には Cauchy–Schwarz の不等式 (10.2) を使う。E[1A2]=P(A) に注意する。
2つを合わせると
E[X]=E[X1Ac]+E[X1A]≤θE[X]+E[X2]P(A)
を得る。移項すると (1−θ)E[X]≤E[X2]P(A) である。両辺は非負なので、2乗して2次モーメントで割れば (10.18) である。
上からの評価(Markov)と下からの評価(Paley–Zygmund)を組み合わせて、「ある性質をもつものの個数 X が 0 でない確率」を挟む方法を2次モーメント法と呼ぶ。個数を指示関数の和で書けば、1次と2次のモーメントは第5章 §5.4 の計算で求めることができる。
例題 10.3 指数分布のモーメントのノルム ★★
オリジナルX∼Ex(1) とする。r>0 について E[Xr]=Γ(r+1) である。
- ∥X∥r を r=1,2,3,4 について計算し、Lyapunov の不等式と一致していることを確かめよ。
- Hölder の不等式(p=q=2)で E[X3]=E[X⋅X2] を上から評価せよ。また正確な値と比べよ。
- E[logX]=−γE である(γE≈0.5772 は Euler の定数)。Jensen の不等式 E[logX]≤logE[X] が成り立っていることを確かめよ。
解答
- 部分積分を繰り返すか、第8章 §8.2 の E[Xk]=k!/λk を λ=1 で使う。整数 k では E[Xk]=k! である。したがって
∥X∥1=1,∥X∥2=2≈1.414,∥X∥3=61/3≈1.817,∥X∥4=241/4≈2.213
となり、r について増加している。Lyapunov の不等式はこの増加を一般の分布について保証している。2. Cauchy–Schwarz の不等式から
E[X⋅X2]≤E[X2]E[X4]=2×24=48≈6.93
である。正確な値は E[X3]=6 である。3. logE[X]=log1=0 であり、E[logX]=−0.5772<0 なので不等式は成り立っている。X は定数でないので、狭義凸関数 −log に対する Jensen の不等式は等号にならない。
例題 10.4 ランダムな置換が不動点をもつ確率を下から抑える ★★
オリジナルn≥2 とし、{1,…,n} の置換を一様に選ぶ。不動点の個数 X は平均 1、分散 1 である(第5章 §5.4 の例題)。
- Paley–Zygmund の不等式で P(X≥1) を下から評価せよ。
- 5 次の置換で不動点をもたないものの確率は ∑k=05k!(−1)k である(第1章 §1.4 の包除原理)。P(X≥1) の正確な値と比べよ。
- P(X≥3) を Markov の不等式と Chebyshev の不等式で上から評価せよ。
解答
- E[X2]=V[X]+(E[X])2=1+1=2 である。X は非負整数値なので {X>0}={X≥1} である。θ=0 の Paley–Zygmund の不等式から
P(X≥1)≥E[X2](E[X])2=21.
この下限は n によらない。2. 包除原理の和を計算すると
k=0∑5k!(−1)k=1−1+21−61+241−1201=12060−20+5−1=12044=3011
なので、P(X≥1)=1−3011=3019≈0.633 である。下限 0.5 は正しく、正確な値との差は 0.13 程度である。3. Markov の不等式から P(X≥3)≤3E[X]=31 である。Chebyshev の不等式では、X≥3 なら ∣X−1∣≥2 なので
P(X≥3)≤P(∣X−1∣≥2)≤4V[X]=41
である。
確認テスト
オリジナル
- 10.2-1 X が 1, 2, 4 をそれぞれ確率 1/3 でとるとする。X の平均、逆数の平均、対数の平均を計算せよ。また、Jensen の不等式による次の2つが成り立っていることを確かめよ。
E[1/X]≥1/E[X],E[logX]≤logE[X]
2. 10.2-2 X∼U(0,1) とする。E[X⋅X]=E[X2] を、Hölder の不等式で上から評価せよ。指数の組は (p,q)=(3,23) と (2,2) の2通りとし、正確な値と比べよ。3. 10.2-3 X∼N(0,1) について、1次・2次・4次のノルム ∥X∥r を求めよ。それらが Lyapunov の不等式の順に並んでいることを確かめよ。E[X4]=3 は第8章の結果を使ってよい。4. 10.2-4 p≥1 とする。関数 ∣x∣p の凸性を使って、実数 x,y について次を示せ。
∣x+y∣p≤2p−1(∣x∣p+∣y∣p)
5. 10.2-5 0<p<1 とする。確率 1/2 の事象 A をとる。X=1A、Y=1Ac と置く。∥X+Y∥p>∥X∥p+∥Y∥p となることを示せ。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com