この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
確率論入門 第12章 §12.5
この章では、独立な確率変数の標本平均が期待値に近づくことを、2つの意味で示した。弱法則の出発点は、無相関なら となる分散の計算である。Chebyshev の不等式を使うと、これは次の形になる。
この証明に使うのは という1つの事実だけである。よって相関が番号の差とともに減る列にも同じ結論が成り立つ。独立同分布なら、切断によって期待値の有限性だけで足りる(Khinchin の弱法則)。
強法則は1本の見本路の収束を主張する。4次モーメントを仮定すると、 から外れる確率の和が有限になる。あとは Borel–Cantelli の第1補題で証明が終わる。仮定を弱めるには、独立な確率変数の級数の理論を使った。
- Kolmogorov の不等式から「分散の和が有限なら級数は収束する」が出る。3級数定理によって、収束の必要十分条件が得られる。
- Kronecker の補題を使って、級数の収束を平均の収束に読み替える。
- 切断と組み合わせて、独立同分布なら が強法則の必要十分条件であること(Kolmogorov の強法則)を示した。
期待値が無限の場合に強法則が崩れることは、Borel–Cantelli の第2補題から出た。
応用として、積分を乱数の平均で近似する Monte Carlo 法が強法則によって正当化され、その誤差が次元によらず であることを見た。経験分布関数については、各点での強法則と分布関数の単調性を組み合わせ、一様収束(Glivenko–Cantelli の定理)を導いた。
大数の法則は だけを述べる。ずれの大きさが の程度であることと、その分布の形には触れない。
第13章では、第8章の特性関数の展開と Lévy の連続性定理から、中心極限定理を示す。 の分布が標準正規分布に近づくという定理である。Monte Carlo 法の信頼区間 は、その結果から得られる。
第15章 §15.4 では、独立でないマルコフ連鎖の時間平均についての強法則(エルゴード定理)を扱う。再生の構造を使って、この章の強法則に帰着させる。
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