統計熱力学入門 第6章 §6.2 ★★ 級数反転で z≃VNλT3(1±2−3/2VNλT3)。逐次代入の定石。
前節の結果より e−β(ε−μ)=ze−βε は十分小さいから、分布関数をz について展開できる:
fF/B=1±e−β(ε−μ)e−β(ε−μ)≃e−β(ε−μ)(1∓e−β(ε−μ)).
これを式(6.2)に代入して積分すると、第1項が古典項、第2項が量子補正となり、式(6.4)の 2 次までの表式
VNλT3=z∓23/2z2(6.7)
を再現する(第2項の 2−3/2 は ∫0∞ε1/2e−2βεdε が1 粒子項の 2−3/2 倍になることから来る)。
例題 3.2(★★ 絶対活動度の逐次代入)
オリジナル式(6.7)を z について反転する。A≡VNλT3 と置き、z=A+cA2+⋯ を代入してA の各次で係数を合わせる。1 次は自明に一致し、2 次は
0=cA2∓23/2A2 ⟹ c=±23/21.
ゆえに
z≃VNλT3(1±2−3/2VNλT3)
を得る(上が Fermi、下が Bose)。これは求める表式に一致する。□
★★ 絶対活動度の展開の結果
z=eβμ≃VNλT3(1±2−3/2VNλT3)(上:Fermi, 下:Bose)
Fermi では同じ密度に対し z(したがって μ)が古典値より大きく、Bose では小さい。これは Pauli 排他律が実効的な「斥力」、Bose 統計が実効的な「引力」として働くことの現れである。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com