量子力学入門 第1部 第4章 §1.4.5 ★★ 基底状態=Gauss 関数。
ここまで波動関数を一度も書かずに全スペクトルが決まった。だが「粒子はどこにいるのか」を知るには位置表示 ψn(x)=⟨x∣n⟩ が要る。鍵は、基底状態の条件 a^∣0⟩=0 が波動関数の微分方程式になることだ。位置表示(x^→x, p^→−iℏd/dx)では
a^ψ0=2ℏMω(x+Mωℏdxd)ψ0(x)=0⟺dxdψ0=−x02xψ0.
これは1階の微分方程式で、変数分離ですぐ解ける(元の Schrödinger 方程式は2階だったことに注意——昇降演算子が方程式を「半分」にしてくれた):
ψ0(x)=(πx021)1/4exp(−2x02x2)
規格化定数は ∫∣ψ0∣2dx=1 から決めた。この e−x2/2x02 の形の関数をGauss 関数という——中心で最大、左右対称に滑らかに減衰する釣鐘型の曲線で、確率・統計に現れる正規分布と同じ形である。幅の目安が冒頭の x0=ℏ/Mω:粒子は古典的な静止点 x=0 に「居る」のではなく、幅 x0 の雲として滲んでいる。これが零点振動の実体で、実際 Δx=x0/2, Δp=ℏ/(2x0) を計算すると ΔxΔp=ℏ/2——不確定性関係の等号を満たす最小不確定状態になっている。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com