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出発点:観測されるのは期待値(と確率)だけ

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第1部 第5章 二つの描像:Schrödinger と Heisenberg

AI 生成・木下が未勉強

量子力学入門 第1部 第5章 §1.5.1 ★★ 観測されるのは期待値と確率だけ。

描像の話が分かりにくいのは、「状態が動く」「演算子が動く」という言葉が何の記述の話なのかが曖昧なまま進むからだ。原点に立ち返ろう。実験で得られるのは測定値の統計、すなわち確率と期待値だけである。時刻 tt での観測量 A^\hat A の期待値を、時間発展演算子 U^(t)=e−iH^t/ℏ\hat U(t)=\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\hat Ht/\hbar} で書くと

⟨A^⟩(t)=⟨ψ(t)∣A^∣ψ(t)⟩=⟨ψ(0)∣ U^†(t) A^ U^(t) ∣ψ(0)⟩.\langle \hat A \rangle (t)=\langle \psi(t) | \hat A | \psi(t) \rangle =\langle \psi(0) | \,\hat U^\dagger(t)\,\hat A\,\hat U(t)\, | \psi(0) \rangle .

真ん中の式は「動く状態 ∣ψ(t)⟩| \psi(t) \rangle に固定した A^\hat A を挟む」と読める。右の式は「固定した状態 ∣ψ(0)⟩| \psi(0) \rangle に動く演算子 U^†A^U^\hat U^\dagger\hat A\hat U を挟む」と読める。同じ数を二通りに読んだだけ——時間依存性という「荷物」を状態に背負わせるか演算子に背負わせるか、その簿記の流儀が描像である。

二つの描像の定義

Schrödinger 描像:状態が動き ∣ψ(t)⟩=U^(t)∣ψ(0)⟩| \psi(t) \rangle =\hat U(t)| \psi(0) \rangle、演算子 A^\hat A は(あらわな時間依存がなければ)固定。これまで波動関数 ψ(x,t)\psi(x,t) を解いてきた流儀。
Heisenberg 描像:状態を ∣ψ⟩H=∣ψ(0)⟩| \psi \rangle _H=| \psi(0) \rangle に固定し、演算子が動く:

 A^H(t)=U^†(t) A^ U^(t)=eiH^t/ℏA^ e−iH^t/ℏ \boxed{\ \hat A_H(t)=\hat U^\dagger(t)\,\hat A\,\hat U(t)=\mathrm{e}^{\mathrm{i}\hat Ht/\hbar}\hat A\,\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\hat Ht/\hbar}\ }

定義から明らかに、両描像は同一の期待値・確率を与える。物理は描像に依らない。

古典力学との対応が腑に落ちる近道だ。古典力学では「粒子の位置 x(t)x(t) が時間の関数として動く」と考える——Heisenberg 描像はこれの量子版で、演算子 x^H(t)\hat x_H(t) が古典軌道 x(t)x(t) に対応する。一方 Schrödinger 描像では、時間変化を担うのは確率の雲 ψ(x,t)\psi(x,t) で、物差しの目盛りにあたる演算子 x^\hat x は固定されている。

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