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断面積の定義

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第11部 第1章 散乱問題の設定:断面積という言葉

AI 生成・木下が未勉強

量子力学入門 第11部 第1章 §11.1.1 ★★ 微分断面積 dσ/dΩ\mathrm{d}\sigma/\mathrm{d}\Omega と全断面積の定義。次元は面積。

束縛状態の問題では「エネルギー準位」が理論と実験の共通言語だった。散乱の問題——粒子をぶつけて、どの方向へどれだけ跳ね返るかを問う問題——では、その役を断面積が担う。原子核の発見(Rutherford)から素粒子の発見(LHC)まで、ミクロな世界の構造はほぼすべて散乱実験で明らかにされてきた。理論の側の仕事は「与えられたポテンシャル(相互作用)から断面積を予言する」ことであり、この部はその方法を組み立てる。

実験の設定を言葉にする(図 1.1)。一様な粒子ビーム(単位時間・単位面積あたり jinj_{\rm in} 個:入射流束)を標的に当て、散乱角 (θ,ϕ)(\theta,\phi) 方向の微小立体角 dΩ\mathrm{d}\Omega に置いた検出器で、単位時間あたりの計数 dN\mathrm{d} N を測る。dN\mathrm{d} N はビームの強さと検出器の大きさに比例するから、比例係数

 dσdΩ:=dNjin dΩ \boxed{\ \frac{\mathrm{d}\sigma}{\mathrm{d}\Omega}:=\frac{\mathrm{d} N}{j_{\rm in}\,\mathrm{d}\Omega}\ }

が標的そのものの性質を表す——これが微分断面積である。全立体角で積分したもの

σ:=∫dσdΩ dΩ\sigma:=\int\frac{\mathrm{d}\sigma}{\mathrm{d}\Omega}\,\mathrm{d}\Omega

が全断面積。次元は(数/時間)÷(数/時間/面積)=面積であり、「標的が入射ビームから見て実効的にどれだけの的(まと)に見えるか」を表す。古典力学で半径 aa の剛体球に一様なビームを当てれば、当たる条件は衝突径数 b<ab<a だから σ=πa2\sigma=\pi a^2——文字どおり幾何学的な断面の面積になる(量子力学では低エネルギーでこの4倍になることを第5章で見る。波は球の「裏側」も感じるのである)。

図

図 1.1:散乱実験の幾何と微分断面積の定義。

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