何を解けばよいか
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量子力学入門 第11部 第1章 §11.1.2 ★ 定常散乱状態(本流)と黄金律(近道)の2つの道筋の概観。背景。
量子力学で断面積を計算する道筋は2つある。
(A) 定常散乱状態を解く(第2章〜):時間に依存しない Schrödinger 方程式を「入射波+外向き散乱波」という散乱に固有の境界条件のもとで解き、遠方の波の形から断面積を読み取る。定常状態と聞くと束縛状態を思い浮かべるが、散乱もまた「ビームを流し続けた定常の流れ」であり、 の連続スペクトルの固有状態がその記述である。
(B) 遷移レートから求める(第3章末):入射平面波 から への遷移を摂動論(Fermi の黄金律、第8部『時間依存摂動論とダイナミクス』の第1章)で計算し、レートを流束で割る。方法 (A) の最低次近似(Born 近似)と同じ答えを与えることを確かめ、両者が同じ物理の別の顔であることを見る。
第1章のまとめ
散乱の言葉は断面積:、次元は面積。理論の仕事は から を予言すること。道具は「散乱境界条件つきの定常状態」(本流)と「黄金律」(摂動的な近道)の2系統で、両者は Born 近似で合流する。
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