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微細構造の公式:nn と jj だけで決まる

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第12部 第2章 微細構造・Zeeman 効果・超微細構造

AI 生成・木下が未勉強

量子力学入門 第12部 第2章 §12.2.2 ★★ nn と jj だけで決まる微細構造・Lamb シフト

3つの補正はどれも α4mc2\alpha^4mc^2 のオーダーで、同時に1次摂動として足す。水素の標準的な期待値 ⟨1/r⟩\langle 1/r \rangle、⟨1/r2⟩\langle 1/r^2 \rangle、⟨1/r3⟩\langle 1/r^3 \rangle と ∣ψ(0)∣2|\psi(0)|^2 を代入して整理すると、ℓ\ell 依存が奇跡的に打ち消し合い、

 Enj=En[1+α2n2(nj+12−34)] (12.2.1)\boxed{\ E_{nj}=E_n\Bigl[1+\frac{\alpha^2}{n^2}\Bigl(\frac{n}{j+\frac12}-\frac34\Bigr)\Bigr]\ }\tag{12.2.1}

——エネルギーはnn と jj だけに依存する(Dirac 方程式の厳密解の α2\alpha^2 展開と一致する;打ち消しは偶然でなく、Dirac 理論の対称性の名残である)。帰結:

  • n=2n=2 は 2s1/2,2p1/22s_{1/2},2p_{1/2}(j=12j=\frac12、縮退のまま)と 2p3/22p_{3/2}(j=32j=\frac32)の2グループに割れ、間隔は ∼4.5×10−5\sim4.5\times10^{-5} eV(10.910.9 GHz)。ナトリウム D 線が2本(589.0/589.6589.0/589.6 nm)に見えるのも同じ機構(3p1/23p_{1/2} と 3p3/23p_{3/2})である。
  • 式 (12.2.1) が残す 2s1/22s_{1/2}–2p1/22p_{1/2} の縮退は、実際には 10581058 MHz だけ割れている(Lamb シフト、1947)——電磁場の零点振動による補正で、QED の精密検証の出発点になった。

例題 2.1(n=2n=2 の微細構造を数値で ★★)

オリジナル公式 (12.2.1) から、水素 n=2n=2 の 2p3/22p_{3/2} と 2p1/22p_{1/2}(=2s1/2=2s_{1/2})の分裂幅を求めよ。

解答

E2=−3.40E_2=-3.40 eV、j=32j=\frac32 で nj+1/2=1\frac{n}{j+1/2}=1、j=12j=\frac12 で 22。差をとると

ΔE=E2⋅α24 (1−2)=−E2 α24≃ 4.5×10−5 eV (10.9 GHz) \Delta E=E_2\cdot\frac{\alpha^2}{4}\,(1-2)=-E_2\,\frac{\alpha^2}{4} \simeq\boxed{\,4.5\times10^{-5}\ \mathrm{eV}\ (10.9\ \mathrm{GHz})\,}

(数値独立計算で 4.53×10−54.53\times10^{-5} eV =10.9=10.9 GHz を確認済み)。粗い構造 10.210.2 eV との比はほぼ α2/4∼1.3×10−5\alpha^2/4\sim1.3\times10^{-5}——「微細」構造定数の名の由来である。2s1/22s_{1/2}–2p1/22p_{1/2} に残るはずのゼロが実際は Lamb シフト 1.061.06 GHz だけ割れており、これは上の jj 分裂のさらに 1/10——分光の階段(粗い構造→微細→Lamb→超微細)を1本の n=2n=2 準位が全部見せてくれる。■\blacksquare

図

図 2.1:水素 n=2n=2 の構造の階層。Bohr の縮退 → 微細構造(jj で分裂)→ Lamb シフト(QED)。

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