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Klein–Gordon 方程式とその困難

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第13部 第1章 Klein–Gordon 方程式とその困難

AI 生成・木下が未勉強

量子力学入門 第13部 第1章 §13.1.1 ★★ 中核概念:相対論的波動方程式の出発点と2つの病(発展)

Schrödinger 方程式は E=p2/2mE=\bm{p}^2/2m の量子化(E→iℏ∂tE\to\mathrm{i}\hbar\partial_t、p→−iℏ∇\bm{p}\to-\mathrm{i}\hbar\nabla)だった。相対論的な分散関係 E2=p2c2+m2c4E^2=\bm{p}^2c^2+m^2c^4 に同じ置き換えを施すと

[1c2∂2∂t2−∇2+m2c2ℏ2]φ=0(Klein–Gordon 方程式)\Bigl[\frac{1}{c^2}\frac{\partial^2}{\partial t^2}-\nabla^2+\frac{m^2c^2}{\hbar^2}\Bigr]\varphi=0 \qquad(\text{\textbf{Klein--Gordon 方程式}})

——最も素直な相対論的波動方程式である。しかし2つの深刻な問題を抱える。

(i) 確率が正定値でない. 時間について2階なので、保存する流れの密度は ρ∝i(φ∗∂tφ−φ ∂tφ∗)\rho\propto\mathrm{i}(\varphi^*\partial_t\varphi-\varphi\,\partial_t\varphi^*) という形になり、正にも負にもなれる——「確率密度」と解釈できない(2階方程式は φ\varphi と φ˙\dot\varphi を独立に指定でき、ρ\rho の符号を選べてしまう)。

(ii) 負エネルギー解. E=±p2c2+m2c4E=\pm\sqrt{\bm{p}^2c^2+m^2c^4} の両符号が解として現れ、エネルギーが下に有界でない——相互作用があれば系はどこまでも落ちていける。

Dirac(1928)の診断は「病因は時間2階にある。時間1階で、かつ相対論的(空間とも1階で対等)な方程式を作ればよい」だった。この一手が、誰も予期しなかった贈り物——スピン——を連れてくる。なお KG 方程式自体が捨てられたのではない:確率解釈を捨てて場の方程式と読み替えれば、スピン0粒子(π\pi 中間子・Higgs)の正しい記述である。

第1章のまとめ

E2=p2c2+m2c4E^2=p^2c^2+m^2c^4 の素直な量子化=Klein–Gordon。時間2階ゆえ (i) 確率密度が正定値にできず、(ii) 負エネルギー解が現れる。Dirac の処方:時間・空間とも1階の方程式を探す。

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