量子力学入門 第2部 第2章 §2.2.5 ★ 発展。バンド/ギャップの具体模型(固体物理寄り)
周期ポテンシャルの固有エネルギーは具体的にどうなるか。厳密に解ける最も簡単な模型が δ 関数列の Kronig–Penney 模型である。結論を先に言うと、エネルギーは許される帯(バンド)と禁じられた隙間(ギャップ)に分かれる——絶縁体・半導体・金属の区別の原点がこの模型に入っている。
★ 分散関係 coska=cosqa+vsinqa/qa の導出

図 2.1:Kronig–Penney の量子化条件(v=3)。曲線が帯 [−1,1] 内にあるエネルギーだけが許される(色つき=バンド)。帯の外=ギャップ。qa が大きいほど曲線の振幅が 1 に近づき、バンドが広く・ギャップが狭くなる。
第2章のまとめ
- 一般定理:連続対称性 U^(c)=e−icG^/ℏ について、U^†H^U^=H^⟺[H^,G^]=0⟺G^ 保存(量子版 Noether)。並進 ↔p^、回転 ↔L^、時間並進 ↔H^。
- 古典対応:{f,g}↔[f^,g^]/iℏ(Dirac)。df/dt={f,H} と Heisenberg 方程式、{x,p}=1 と [x^,p^]=iℏ が同型——正準量子化の処方箋。
- パリティ(離散対称性):R^2=1^、固有値 ±1。対称ポテンシャルの固有関数は偶・奇に分類され、選択則(Stark 効果)の根拠になる。
- Bloch の定理:V(x+a)=V(x) なら ψ(x)=eikxu(x)(u 周期的)。結晶運動量 k は T^(a) の固有値ラベルで、Brillouin ゾーン幅 2π/a、周期境界で N 個に量子化。
- Kronig–Penney:coska=cosqa+vsin(qa)/qa の左辺 ∣⋅∣≤1 がバンドとギャップを生む。v→0 で自由粒子、v→∞ で孤立井戸——バンド=井戸準位のトンネル結合による広がり。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com