変分原理
AI 生成・木下が未勉強
量子力学入門 第6部 第2章 §6.2.1 ★★★ 変分原理。上界を与える
摂動論は「解ける系の近く」でしか使えない。出発点となる可解系が無い問題——多電子原子・分子・多体系——で威力を発揮するのが変分法である。原理は一行:どんな試行状態で計算したエネルギー期待値も、真の基底エネルギーを下回れない。この「片側からの評価」という性格が、変分法を単なる近似を超えた厳密な不等式の方法にしている。
これより実用処方が従う:パラメータ を含む試行関数 を用意し、 を について最小化すれば、
という厳密な上界が得られる。試行関数族が真の基底状態を含んでいれば等号、含んでいなくても「族の中で最良の近似」が自動的に選ばれる。
例題5.7.1–5.7.2 の2つの事実が変分法のすべてなので、本文の定理として掲げておく。
定理:変分原理 ★★★
任意の規格化された に対して (厳密な上界;等号は基底状態のみ)。さらに試行状態の波動関数レベルの誤差 に対し、エネルギーの誤差は で必ず上から外れる。実用処方:パラメータ付き試行関数 で を最小化 。この「不等式としての厳密性」と「2次精度」の組が、摂動論が使えない多体問題(He 原子・分子・BCS・量子モンテカルロ・行列積状態)で変分法を第一の武器にしている。
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