量子力学入門 第9部 第2章 §9.2.2 ★ a†,a による粒子の生成消滅。
状態 k の粒子を1個増やす/減らす演算子 a^k†,a^k を導入する。調和振動子の代数(第0章§0.4)がそのまま雛形で:
ボゾン.
各モードが独立な調和振動子と同じ代数に従う:
[a^k,a^k′†]=δkk′,[a^k,a^k′]=0,a^k†∣⋯nk⋯⟩=nk+1∣⋯nk+1⋯⟩.
実際、光子(電磁場のモード)やフォノンは文字どおり振動子の励起量子である——「調和振動子の a^†」と「粒子の生成演算子」が同じものだったという再解釈が、第二量子化の名の由来である。
フェルミオン.
交換子を反交換子に替える:
{c^k,c^k′†}=δkk′,{c^k,c^k′}=0.
この代数だけから Pauli 原理が定理として出る:k=k′ の第2式は c^k†2=0——同じ状態に2個目を作ろうとすると恒等的にゼロ。また c^1†c^2†=−c^2†c^1† から、多粒子状態 c^1†c^2†⋯∣0⟩ は生成の順序の入れ替えで符号を変える——スレーター行列式の反対称性が、演算子の順序の符号として自動化された。数演算子 n^k=c^k†c^k は n^k2=n^k(固有値 0,1)を代数だけから満たす。
対称性の帳簿は代数が付ける
第一量子化:波動関数に ± の対称化を手で課す(N! 項)。第二量子化:交換子(ボゾン)/反交換子(フェルミオン)の代数が同じ帳簿を自動で付ける。「ボゾンかフェルミオンか」という2択が、「[ , ] か { , } か」という代数の2択に翻訳される——スピン統計定理(第2章)の内容を最も簡潔に運ぶ記法である。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com