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定常偏差

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第6章 定常偏差・システムの型・感度

AI 生成・木下が未勉強

制御工学入門 第6章 §6.1

定義 (定常偏差)

目標値 r(t)r(t) と出力 y(t)y(t) の差 e(t)=r(t)−y(t)e(t)=r(t)-y(t) の、時間が十分たった後の値

ess=lim⁡t→∞e(t)e_{ss}=\lim_{t\to\infty}e(t)

を定常偏差という。追従の正確さを表す。

これを逆変換せずに求めるのが最終値の定理である。

要点

最終値の定理。sF(s)sF(s) の極がすべて左半面(虚軸含まず)にあるとき

lim⁡t→∞f(t)=lim⁡s→0sF(s).\lim_{t\to\infty}f(t)=\lim_{s\to0}sF(s).

証明の筋

微分則 L[f˙]=sF(s)−f(0)=∫0∞f˙ e−st ⁣dt\mathcal{L}[\dot f]=sF(s)-f(0)=\int_0^\infty\dot f\,\mathrm{e}^{-st}\mathop{}\!\mathrm{d} t で s→0s\to0 をとると、右辺 →∫0∞f˙  ⁣dt=f(∞)−f(0)\to\int_0^\infty\dot f\,\mathop{}\!\mathrm{d} t=f(\infty)-f(0)。左辺 →lim⁡s→0sF(s)−f(0)\to\lim_{s\to0}sF(s)-f(0)。両辺を比べて f(∞)=lim⁡s→0sF(s)f(\infty)=\lim_{s\to0}sF(s)。(極が左半面にあり f(∞)f(\infty) が存在することが前提。)□

単位フィードバック系で E(s)=11+L(s)R(s)E(s)=\dfrac{1}{1+L(s)}R(s) だから、

ess=lim⁡s→0sR(s)1+L(s).e_{ss}=\lim_{s\to0}\frac{sR(s)}{1+L(s)}.

定義 (システムの型と誤差定数)

開ループ L(s)L(s) が原点にもつ極の数 NN を型(type)という(L(s)=K∏(1+Tbs)sN∏(1+Tas)L(s)=\dfrac{K\prod(1+T_bs)}{s^N\prod(1+T_as)})。定常偏差は次の誤差定数で決まる:

位置定数 Kp=lim⁡s→0L(s),速度定数 Kv=lim⁡s→0sL(s),加速度定数 Ka=lim⁡s→0s2L(s).\text{位置定数 }K_p=\lim_{s\to0}L(s),\quad \text{速度定数 }K_v=\lim_{s\to0}sL(s),\quad \text{加速度定数 }K_a=\lim_{s\to0}s^2L(s).

要点

型と定常偏差の対応表

入力 \\backslash 型0型1型2型
ステップ 1/s1/s11+Kp\dfrac{1}{1+K_p}0000
ランプ 1/s21/s^2∞\infty1Kv\dfrac{1}{K_v}00
加速度 1/s31/s^3∞\infty∞\infty1Ka\dfrac{1}{K_a}

気持ち

定常偏差の勘所は「積分器(1/s1/s)を何個もつか」に尽きる。積分器は誤差を溜め込んで出力に反映するので、誤差が残っている限り操作量を増やし続け、最終的に誤差を 00 にする。だから1型(積分器1個)はステップ目標に定常偏差 00、2型はランプ目標まで 00 にできる。使いどころは、「位置決めで残留誤差を消したい →\to 積分器を足す(PID の I)」という設計判断。ただし積分器は位相を −90∘-90^\circ 遅らせるので安定余裕を食う(第9章)。正確さ(型)と安定性のトレードオフが制御設計の核心である。

例題 6.1(演習6.1(型と定常偏差))

オリジナルL(s)=10s(s+2)L(s)=\dfrac{10}{s(s+2)} の単位フィードバック系で、単位ステップ・単位ランプに対する定常偏差を求めよ。

解答

LL は原点に極1個なので1型。ステップ:ess=0e_{ss}=0(1型はステップに定常偏差 00)。ランプ:Kv=lim⁡s→0sL(s)=102=5K_v=\lim_{s\to0}sL(s)=\dfrac{10}{2}=5、ess=1/Kv=0.2e_{ss}=1/K_v=0.2。(1型はランプに一定の偏差、加速度入力には追従不能で ∞\infty。)残留偏差 0.20.2 を減らすにはゲイン KK を上げる(KvK_v を上げる)か、積分器を足して2型にすればよい。

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