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ベクトル軌跡とナイキスト線図

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第8章 ナイキストの安定判別法

AI 生成・木下が未勉強

制御工学入門 第8章 §8.1

開ループ L(jω)L(\mathrm{j}\omega) を、ω\omega を 0→∞0\to\infty(さらに −∞→0-\infty\to0)と動かして複素平面に描いた軌跡をベクトル軌跡(ナイキスト線図)という。これを使うと、閉ループの極を解かずに開ループの周波数特性だけから閉ループ安定性が判定できる。

要点

ナイキストの安定判別法

Z=N+P.Z=N+P.

ZZ:閉ループ極(1+L=01+L=0 の根)のうち右半面にある数、PP:開ループ LL の右半面の極の数、NN:ナイキスト線図が点 −1-1 を時計回りに周回する回数。安定   ⟺  Z=0\iff Z=0、すなわち N=−PN=-P(−1-1 を反時計回りに PP 回囲む)。LL が安定(P=0P=0)なら、−1-1 を囲まないことが安定条件。

偏角の原理による

複素関数論の偏角の原理:閉曲線 CC の内部で F(s)=1+L(s)F(s)=1+L(s) が ZZ 個の零点、PP 個の極をもつと、ss が CC を1周するとき F(s)F(s) は原点を Z−PZ-P 回(反時計回り)回る。CC を右半面全体を囲むナイキスト経路にとると、F=1+LF=1+L が原点を回る回数はLL が −1-1 を回る回数に等しい。時計回り周回数を NN と定義すれば −(Z−P)=N-(Z-P)=N... 符号を整理してZ=N+PZ=N+P。閉ループが安定なのは内部(右半面)に 1+L1+L の零点がない Z=0Z=0 のときである。□

気持ち

ナイキストの心は「一巡して信号が同位相・同振幅で戻ってくると発振する」こと。L(jω)=−1L(\mathrm{j}\omega)=-1 は「一巡ゲイン 11・位相 −180∘-180^\circ」、つまり負帰還が正帰還に化けて自己維持振動する臨界点である。だから危険点 −1-1 の周りを軌跡がどう通るかを見れば、発振する(囲む)か安定か(囲まない)がわかる。−1-1 からどれだけ余裕をもって離れているかが次章の安定余裕になる。

例題 8.1(演習8.1(ナイキストによる安定判定))

オリジナルL(s)=K(s+1)3L(s)=\dfrac{K}{(s+1)^3}(K>0K>0)の閉ループが安定な KK の範囲を、ナイキスト(または Routh)で求めよ。

解答

LL は右半面に極をもたない(P=0P=0)ので、−1-1 を囲まないことが条件。∠L(jω)=−3arctan⁡ω=−180∘\angle L(\mathrm{j}\omega)=-3\arctan\omega=-180^\circ となるのは arctan⁡ω=60∘\arctan\omega=60^\circ、ω=3\omega=\sqrt3。このとき ∣L∣=K(1+3)3=K8\left\vert L\right\vert =\dfrac{K}{(\sqrt{1+3})^3}=\dfrac{K}{8}。軌跡が −1-1 を通る(臨界)のは K/8=1K/8=1、K=8K=8。K<8K<8 なら ∣L∣<1\left\vert L\right\vert <1 で −1-1 を囲まず安定、K>8K>8 で不安定。(検算:Routh で (s+1)3+K=s3+3s2+3s+1+K(s+1)^3+K=s^3+3s^2+3s+1+K、安定条件 3⋅3>1+K3\cdot3>1+K すなわち K<8K<8 と一致。)

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