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対称性(実虚 ×\times 偶奇の四通り)

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第3章 Fourier 変換 — 非周期信号のスペクトル

AI 生成・木下が未勉強

信号処理論入門 第3章 §3.4 ★★ 実虚×\times偶奇の4通り分類

信号が実数値か純虚数値か、偶関数か奇関数かで、スペクトルの実虚と偶奇も決まってしまう。この対応は答えの妥当性をその場で検算する道具になる。覚えるのではなく、次の一行から毎回作れるようにしておくのがよい。

出発点は定義に Euler の公式 e−jωt=cos⁡ωt−jsin⁡ωt\mathrm{e}^{-\mathrm{j}\omega t}=\cos\omega t-\mathrm{j}\sin\omega t を入れた形である:

X(ω)=∫−∞∞x(t)cos⁡(ωt) ⁣dt−j∫−∞∞x(t)sin⁡(ωt) ⁣dt.(3.3)X(\omega)=\int_{-\infty}^{\infty}x(t)\cos(\omega t)\mathop{}\!\mathrm{d} t -\mathrm{j}\int_{-\infty}^{\infty}x(t)\sin(\omega t)\mathop{}\!\mathrm{d} t .\tag{3.3}

積分区間 (−∞,∞)(-\infty,\infty) は原点対称だから、被積分関数が tt の奇関数であればその積分は 00 になる。cos⁡\cos は tt の偶関数、sin⁡\sin は tt の奇関数なので、xx の偶奇を決めれば式(3.3)の二項のうち片方が必ず落ちる。残った項が実数か純虚数かは、xx の値が実数か純虚数かで決まる。これだけで四通りが全部出る。

具体的に二つだけ書き下しておく。xx が実数値の偶関数なら、x(t)sin⁡ωtx(t)\sin\omega t が tt の奇関数なので第2項が消え、X(ω)=∫x(t)cos⁡(ωt) ⁣dtX(\omega)=\int x(t)\cos(\omega t)\mathop{}\!\mathrm{d} t は実数である。さらに cos⁡(−ωt)=cos⁡(ωt)\cos(-\omega t)=\cos(\omega t) だから X(−ω)=X(ω)X(-\omega)=X(\omega) で、XX は ω\omega の偶関数になる。次に xx が純虚数値の奇関数の場合は、実数値関数 hh を用いて x(t)=jh(t)x(t)=\mathrm{j} h(t)(hh は奇関数)と書ける。j\mathrm{j} を積分の外に出すと h(t)cos⁡ωth(t)\cos\omega t が奇関数で第1項が消え、

X(ω)=j⋅(−j∫−∞∞h(t)sin⁡(ωt) ⁣dt)=∫−∞∞h(t)sin⁡(ωt) ⁣dtX(\omega)=\mathrm{j}\cdot\Bigl(-\mathrm{j}\int_{-\infty}^{\infty}h(t)\sin(\omega t)\mathop{}\!\mathrm{d} t\Bigr) =\int_{-\infty}^{\infty}h(t)\sin(\omega t)\mathop{}\!\mathrm{d} t

となる。xx に掛かる j\mathrm{j} と sin⁡\sin 積分から出る −j-\mathrm{j} が相殺するので、純虚数値の信号なのにスペクトルは実数値である。sin⁡(−ωt)=−sin⁡(ωt)\sin(-\omega t)=-\sin(\omega t) より X(−ω)=−X(ω)X(-\omega)=-X(\omega) で、XX は奇関数になる。

要点

実虚 ×\times 偶奇の四通り対称表

時間領域 x(t)x(t)スペクトル X(ω)X(\omega)
値対称性値対称性
実数値偶関数実数値偶関数
実数値奇関数純虚数値奇関数
純虚数値偶関数純虚数値偶関数
純虚数値奇関数実数値奇関数

読み方:偶奇はそのまま保存される(表の右列は左列と同じ)。実虚は、xx が奇関数のときだけ入れ替わる(実→\to虚、虚→\to実)。覚える量はこの二行だけで、四行の表はここから復元できる。
同じ表が Fourier 級数係数 ckc_k と DFT の X[k]X[k] にもそのまま成り立つ。導出で使ったのは「原点対称区間での奇関数の積分は 00」だけで、和でも同じ議論(nn と −n-n の項が相殺する)が通るからである。

落とし穴

引っかかるのは第4行だけ
第1行(実偶→\to実偶)と第2行(実奇→\to虚奇)は実信号の話なのでよく知られている。落とし穴は第4行の「純虚数値かつ奇関数 →\to 実数値の奇関数」で、「虚の信号だからスペクトルも虚だろう」と早合点すると間違える。実際に起きているのは j×(−j)=1\mathrm{j}\times(-\mathrm{j})=1 という虚数単位の相殺で、x=jhx=\mathrm{j} h の j\mathrm{j} と、奇関数だけが残す −j∫hsin⁡-\mathrm{j}\int h\sin の −j-\mathrm{j} が打ち消し合う。

木下の勉強ステータス

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