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FIR システムと IIR システム

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第8章 離散時間LTIシステム — 伝達関数と安定性

AI 生成・木下が未勉強

信号処理論入門 第8章 §8.5 ★★★ FIRは常に安定・IIRは分母あり。差分方程式の実装

システムをディジタル信号処理プロセッサ(DSP)としてハードウェア実装するときの構成単位は、乗算器(x[n]↦ax[n]x[n]\mapsto ax[n])、加算器、遅延器(メモリ:x[n]↦x[n−1]x[n]\mapsto x[n-1]、z 領域では z−1z^{-1} 倍)の三つである。これらの組み合わせで実現できる入出力関係が差分方程式であり、インパルス応答の長さによって二つの族に分かれる。

FIR(finite impulse response)システムはインパルス応答が有限長のもので、差分方程式と伝達関数は

y[n]=b0x[n]+b1x[n−1]+⋯+bQx[n−Q],H(z)=b0+b1z−1+⋯+bQz−Qy[n]=b_0x[n]+b_1x[n-1]+\cdots+b_Qx[n-Q],\qquad H(z)=b_0+b_1z^{-1}+\cdots+b_Qz^{-Q}

となる(時間シフトの性質をそのまま使った)。インパルス応答は係数そのもの:h[n]=bnh[n]=b_n(0≤n≤Q0\le n\le Q)である。FIR システムの極は原点 z=0z=0(QQ 重)のみだから常に BIBO 安定である。

IIR(infinite impulse response)システムはインパルス応答が無限長のものである。無限長の h[n]h[n] を y[n]=∑m=0∞h[m]x[n−m]y[n]=\sum_{m=0}^{\infty}h[m]x[n-m] のまま実装するには無限個の部品が必要になるが、出力のフィードバックを使うと有限の部品で済む。例えばステップの z 変換 U(z)=1/(1−z−1)U(z)=1/(1-z^{-1}) を伝達関数とするシステムはy[n]=x[n]+x[n−1]+x[n−2]+⋯y[n]=x[n]+x[n-1]+x[n-2]+\cdots(累積和)で、このままでは実現できないが、(1−z−1)Y(z)=X(z)(1-z^{-1})Y(z)=X(z) と書き直せば

y[n]−y[n−1]=x[n]⟺y[n]=y[n−1]+x[n]y[n]-y[n-1]=x[n]\qquad\Longleftrightarrow\qquad y[n]=y[n-1]+x[n]

と、過去の出力一つを再利用するだけの形になる。一般の差分方程式は

y[n]+a1y[n−1]+⋯+aPy[n−P]=b0x[n]+b1x[n−1]+⋯+bQx[n−Q]y[n]+a_1y[n-1]+\cdots+a_Py[n-P]=b_0x[n]+b_1x[n-1]+\cdots+b_Qx[n-Q]

であり、両辺を z 変換して

H(z)=Y(z)X(z)=b0+b1z−1+⋯+bQz−Q1+a1z−1+⋯+aPz−PH(z)=\frac{Y(z)}{X(z)} =\frac{b_0+b_1z^{-1}+\cdots+b_Qz^{-Q}}{1+a_1z^{-1}+\cdots+a_Pz^{-P}}

を得る。フィードバック係数 {ap}\{a_p\} が分母を作り、極(したがって無限長の応答と安定性の問題)を生む—「IIR=分母がある」と覚えてよい(ただしすべての IIR システムが有理関数で書けるわけではない)。

分母の次数が分子の次数以上(P≥QP\ge Q)のときプロパー、真に大きい(P>QP>Q)とき真にプロパーと呼ぶ。zz の正べきで書き直すと、非プロパーな伝達関数は多項式部分=未来の入力の参照を含むことになるから、因果的な LTI システムの伝達関数は常にプロパーである。

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