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測地線偏差と潮汐力

2026年10月15日16分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第10章 曲率
目次
  1. 測地線の族と偏差ベクトル
  2. 測地線偏差の方程式
  3. 弱い場の極限と潮汐力
  4. 確認テスト
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対論入門 第10章 §10.2 ★★★ 隣り合う自由落下の世界線の間隔の加速度は Riemann テンソルで決まる。弱い場ではそれが Newton の潮汐力 −∂i∂jΦ ξj-\partial_i\partial_j\Phi\,\xi^j に戻る

測地線の族と偏差ベクトル

第7章 §7.2 では、自由落下する実験室の中で重力が消えたあとにも、離れた2点の加速度の差(潮汐力)が残ることを Newton 力学で見た。点 x\bm x と x+ξ\bm x+\bm\xi の2つの自由粒子の間隔は

ξ¨i=−∑j∂2Φ∂xi∂xj ξj(10.11)\ddot\xi^i=-\sum_j\frac{\partial^2\Phi}{\partial x^i\partial x^j}\,\xi^j\tag{10.11}

に従って変わった(第7章 §7.2)。一般相対論では、自由粒子の世界線は測地線である。そこで、隣り合う2本の測地線の間隔がどう変わるかを、共変な形で計算する。

測地線が1つのパラメータ ss で番号づけられて連続に並んでいる状況を考える(図 10.2)。各番号に対して、xμ(τ,s)x^\mu(\tau,s) は固有時 τ\tau をパラメータとする測地線である。2つのベクトル場

uμ=∂xμ∂τ,ξμ=∂xμ∂s(10.12)u^\mu=\frac{\partial x^\mu}{\partial \tau},\qquad \xi^\mu=\frac{\partial x^\mu}{\partial s}\tag{10.12}

を定義する。uμu^\mu は各測地線の4元速度である。ξμ\xi^\mu は同じ固有時の点どうしを結ぶ、隣の測地線への変位(を δs\delta s で割ったもの)である。ξμ\xi^\mu を偏差ベクトルと呼ぶ。2つの曲線の族に沿った共変微分を、第8章 §8.4 の曲線に沿った共変微分にならって

DVρdτ=∂Vρ∂τ+ΓρμσuμVσ,DVρds=∂Vρ∂s+ΓρμσξμVσ(10.13)\frac{DV^\rho}{\mathrm{d}\tau}=\frac{\partial V^\rho}{\partial \tau}+\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}u^\mu V^\sigma,\qquad \frac{DV^\rho}{\mathrm{d} s}=\frac{\partial V^\rho}{\partial s}+\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}\xi^\mu V^\sigma\tag{10.13}

と書く。測地線であることは Duρ/dτ=0Du^\rho/\mathrm{d}\tau=0 で表される。

図

図 10.2 隣り合う2本の測地線(黒)と、それらを同じ固有時 τ\tau で結ぶ偏差ベクトル ξ\xi(赤)。青は4元速度 uu。曲がった時空では、出発時に平行だった2本の測地線の間隔が加速度をもって変わる。

測地線偏差の方程式

補題 10.5

Dξρdτ=Duρds.(10.14)\frac{D\xi^\rho}{\mathrm{d}\tau}=\frac{Du^\rho}{\mathrm{d} s}.\tag{10.14}

証明

(10.13) から Dξρ/dτ=∂τξρ+ΓρμσuμξσD\xi^\rho/\mathrm{d}\tau=\partial_\tau\xi^\rho+\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}u^\mu\xi^\sigma、Duρ/ds=∂suρ+ΓρμσξμuσDu^\rho/\mathrm{d} s=\partial_su^\rho+\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}\xi^\mu u^\sigma。第1項どうしは ∂τ∂sxρ=∂s∂τxρ\partial_\tau\partial_sx^\rho=\partial_s\partial_\tau x^\rho で等しく、第2項どうしは Γρμσ=Γρσμ\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}=\Gamma^\rho{}_{\sigma\mu} で等しい。

補題 10.6

任意のベクトル場 Vρ(τ,s)V^\rho(\tau,s) に対して

DdτDVρds−DdsDVρdτ=Rρσμν Vσ uμ ξν.(10.15)\frac{D}{\mathrm{d}\tau}\frac{DV^\rho}{\mathrm{d} s}-\frac{D}{\mathrm{d} s}\frac{DV^\rho}{\mathrm{d}\tau}=R^\rho{}_{\sigma\mu\nu}\,V^\sigma\,u^\mu\,\xi^\nu .\tag{10.15}

証明

Wρ=DVρ/ds=∂sVρ+ΓρνσξνVσW^\rho=DV^\rho/\mathrm{d} s=\partial_sV^\rho+\Gamma^\rho{}_{\nu\sigma}\xi^\nu V^\sigma に D/dτD/\mathrm{d}\tau を掛ける。Christoffel 記号は場所 x(τ,s)x(\tau,s) の関数なので、∂τΓ=uλ∂λΓ\partial_\tau\Gamma=u^\lambda\partial_\lambda\Gamma である。

DWρdτ=∂τ∂sVρ+uλ∂λΓρνσ ξνVσ+Γρνσ ∂τξν Vσ+Γρνσξν ∂τVσ+Γρμλuμ ∂sVλ+ΓρμλΓλνσ uμξνVσ.\begin{aligned}\frac{DW^\rho}{\mathrm{d}\tau} &=\partial_\tau\partial_sV^\rho+u^\lambda\partial_\lambda\Gamma^\rho{}_{\nu\sigma}\,\xi^\nu V^\sigma+\Gamma^\rho{}_{\nu\sigma}\,\partial_\tau\xi^\nu\,V^\sigma+\Gamma^\rho{}_{\nu\sigma}\xi^\nu\,\partial_\tau V^\sigma\\ &\qquad+\Gamma^\rho{}_{\mu\lambda}u^\mu\,\partial_sV^\lambda+\Gamma^\rho{}_{\mu\lambda}\Gamma^\lambda{}_{\nu\sigma}\,u^\mu\xi^\nu V^\sigma .\end{aligned}

2つのパラメータを入れ替えた式(τ↔s\tau\leftrightarrow s、u↔ξu\leftrightarrow\xi)を引く。

  • 第1項は ∂τ∂s=∂s∂τ\partial_\tau\partial_s=\partial_s\partial_\tau で消える。
  • 第3項は ∂τξν=∂suν\partial_\tau\xi^\nu=\partial_su^\nu なので、入れ替えた式の対応する項 Γρμσ∂suμVσ\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}\partial_su^\mu V^\sigma と消し合う。
  • 第4項と第5項は、入れ替えた式の第5項と第4項にそれぞれ一致し、消し合う。

残るのは第2項と第6項の差で、

(∂μΓρνσ−∂νΓρμσ+ΓρμλΓλνσ−ΓρνλΓλμσ)uμξνVσ\bigl(\partial_\mu\Gamma^\rho{}_{\nu\sigma}-\partial_\nu\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}+\Gamma^\rho{}_{\mu\lambda}\Gamma^\lambda{}_{\nu\sigma}-\Gamma^\rho{}_{\nu\lambda}\Gamma^\lambda{}_{\mu\sigma}\bigr)u^\mu\xi^\nu V^\sigma

となる(第2項では和の添字 λ\lambda を μ\mu と書き直した)。括弧の中は (10.7) の RρσμνR^\rho{}_{\sigma\mu\nu} である。

定理 10.7(測地線偏差の方程式)

測地線の族の偏差ベクトルは

  D2ξρdτ2=Rρσμν uσuμ ξν  (10.16)\boxed{\;\frac{D^2\xi^\rho}{\mathrm{d}\tau^2}=R^\rho{}_{\sigma\mu\nu}\,u^\sigma u^\mu\,\xi^\nu\;}\tag{10.16}

を満たす。

証明

補題 10.5 を使ってから、補題 10.6 を V=uV=u に当てはめる。

D2ξρdτ2=DdτDuρds=DdsDuρdτ+Rρσμνuσuμξν.\frac{D^2\xi^\rho}{\mathrm{d}\tau^2}=\frac{D}{\mathrm{d}\tau}\frac{Du^\rho}{\mathrm{d} s} =\frac{D}{\mathrm{d} s}\frac{Du^\rho}{\mathrm{d}\tau}+R^\rho{}_{\sigma\mu\nu}u^\sigma u^\mu\xi^\nu .

各曲線が測地線なので Duρ/dτ=0Du^\rho/\mathrm{d}\tau=0 で、第1項は 0 になる。

(10.16) の右辺は、偏差 ξ\xi について1次で、係数は Riemann テンソルと4元速度で決まる。平坦な時空では右辺が 0 で、D2ξ/dτ2=0D^2\xi/\mathrm{d}\tau^2=0、つまり自由粒子どうしの相対速度は一定である。曲がった時空では、最初に互いに静止していた自由粒子どうしが加速度をもって近づいたり離れたりする。Riemann テンソルが後ろの2つの添字について反対称なので、ξν\xi^\nu が uνu^\nu に比例する成分(同じ測地線に沿ったずれ)は右辺に寄与しない。

弱い場の極限と潮汐力

静的で弱い重力の場 (10.2) の中で、ゆっくり動く粒子の族を考える。Φ/c2\Phi/c^2 について1次の量だけを残す。

まず Christoffel 記号である。計量は時刻によらず、g0i=0g_{0i}=0 なので、Φ\Phi の1次で0でないのは

Γi00=−12gij∂jg00=12∂ig00=1c2∂iΦ,Γ00i=Γ0i0=12g00∂ig00=1c2∂iΦ(10.17)\Gamma^i{}_{00}=-\frac12g^{ij}\partial_jg_{00}=\frac12\partial_ig_{00}=\frac{1}{c^2}\partial_i\Phi,\qquad \Gamma^0{}_{0i}=\Gamma^0{}_{i0}=\frac12g^{00}\partial_ig_{00}=\frac{1}{c^2}\partial_i\Phi\tag{10.17}

である。2つ目の等号で gij=−δijg^{ij}=-\delta_{ij} を、最後の式で g00≃1g^{00}\simeq1 を使った。第9章 §9.2 で見たとおり、(10.1) の空間成分の先頭は d2xi/dt2=−c2Γi00=−∂iΦ\mathrm{d}^2x^i/\mathrm{d} t^2=-c^2\Gamma^i{}_{00}=-\partial_i\Phi で、Newton の運動方程式である。

次に Riemann テンソルの成分 Ri0j0R^i{}_{0j0} を求める。(10.7) で (ρ,σ,μ,ν)=(i,0,j,0)(\rho,\sigma,\mu,\nu)=(i,0,j,0) とおくと

Ri0j0=∂jΓi00−∂0Γij0+ΓijλΓλ00−Γi0λΓλj0.R^i{}_{0j0}=\partial_j\Gamma^i{}_{00}-\partial_0\Gamma^i{}_{j0}+\Gamma^i{}_{j\lambda}\Gamma^\lambda{}_{00}-\Gamma^i{}_{0\lambda}\Gamma^\lambda{}_{j0}.

第2項は時刻による微分で 0、第3項と第4項は Γ\Gamma の2乗で Φ\Phi の2次なので無視する。したがって

c2Ri0j0=∂2Φ∂xi∂xj(10.18)c^2R^i{}_{0j0}=\frac{\partial^2\Phi}{\partial x^i\partial x^j}\tag{10.18}

である。実際の弱い場では空間成分にも補正があり、gij=−(1−2Φ/c2)δijg_{ij}=-(1-2\Phi/c^2)\delta_{ij} である。この補正を入れても、結果はポテンシャルの1次では変わらない。空間成分の補正は Γijk\Gamma^i{}_{jk} に現れるが、この成分には ΓΓ\Gamma\Gamma の積の形でしか入らないからである。

偏差の方程式 (10.16) に入れる。粒子がゆっくり動くので uμ≃(c,0,0,0)u^\mu\simeq(c,0,0,0)、τ≃t\tau\simeq t とする。偏差は、同じ時刻の2点を結ぶ ξ0=0\xi^0=0 のものを選ぶ。空間成分は

D2ξidt2=Ri00j c2 ξj=−c2Ri0j0 ξj\frac{D^2\xi^i}{\mathrm{d} t^2}=R^i{}_{00j}\,c^2\,\xi^j=-c^2R^i{}_{0j0}\,\xi^j

である((10.8) で後ろの2つを入れ替えた)。左辺の共変微分は、Γi0j=0\Gamma^i{}_{0j}=0 と ξ0=0\xi^0=0 により、ポテンシャルの1次までは普通の時間微分に等しい。残る補正は Γi00Γ00j\Gamma^i{}_{00}\Gamma^0{}_{0j} の形で、ポテンシャルの2次である。(10.18) を使うと

ξ¨i=−∑j∂2Φ∂xi∂xj ξj(10.19)\ddot\xi^i=-\sum_j\frac{\partial^2\Phi}{\partial x^i\partial x^j}\,\xi^j\tag{10.19}

となり、Newton の潮汐力 (10.11) に一致する。

要点

  • Newton 力学で重力の場の「強さ」は ∂iΦ\partial_i\Phi、潮汐力は2階微分 ∂i∂jΦ\partial_i\partial_j\Phi で表された。
  • 一般相対論では、それぞれが Γi00\Gamma^i{}_{00} と c2Ri0j0c^2R^i{}_{0j0} に対応する。
  • 等価原理で消せるのは前者だけで、後者は座標によらない Riemann テンソルの成分なので消せない。

点質量 MM のまわり(Φ=−GM/r\Phi=-GM/r)では、次の潮汐がはたらく(第7章 §7.2)。

  • 質量の方向には、+2GM/r3+2GM/r^3 の引き伸ばし。
  • 垂直な2方向には、−GM/r3-GM/r^3 の圧縮。

この引き伸ばしは、Schwarzschild 時空で厳密に計算しても、静止した観測者や中心へまっすぐ落ちる観測者に対して同じ 2GM/r32GM/r^3 の形で現れることが知られている(Schwarzschild 時空は第12章で扱う)。

例題 10.2 ブラックホールの近くの潮汐の見積もり ★★

オリジナル質量 MM の天体の中心から距離 rr の所で、中心の方向に離れた2点を考える。2点の間隔を LL とする。2点の自由落下の加速度の差は、(10.19) から ΔA=2GML/r3\Delta A=2GML/r^3 と見積もられる。定数は次の値を使う。

G=6.674×10−11 m3 kg−1 s−2,c=2.998×108 m/s,M⊙=1.989×1030 kgG=6.674\times10^{-11}\ \mathrm{m^3\,kg^{-1}\,s^{-2}},\qquad c=2.998\times10^8\ \mathrm{m/s},\qquad M_\odot=1.989\times10^{30}\ \mathrm{kg}

  1. 距離を Schwarzschild 半径 rs=2GM/c2r_{\mathrm s}=2GM/c^2 に等しくとると、ΔA=c6L/(4G2M2)\Delta A=c^6L/(4G^2M^2) となることを示せ。Schwarzschild 半径は、第12章・第13章で事象の地平面の半径になる。
  2. 2つの質量 M=10M⊙M=10M_\odot と M=4.3×106M⊙M=4.3\times10^6M_\odot を考える(後者は銀河系の中心のブラックホールの質量の目安)。それぞれについて rsr_{\mathrm s} を求めよ。また、間隔が 2 m のときの ΔA\Delta A を求めよ。
  3. 2つの結果の比が MM の比の2乗になる理由を述べ、どちらのブラックホールなら人が地平面を越えるまで引き裂かれずにいられるかを判断せよ。地表の重力加速度 9.81 m/s29.81\ \mathrm{m/s^2} と比べよ。
解答
  1. r=rs=2GM/c2r=r_{\mathrm s}=2GM/c^2 を代入する。

ΔA=2GMLrs3=2GML(2GM/c2)3=2GML c68G3M3=c6L4G2M2.\Delta A=\frac{2GML}{r_{\mathrm s}^3}=\frac{2GML}{(2GM/c^2)^3}=\frac{2GML\,c^6}{8G^3M^3}=\frac{c^6L}{4G^2M^2}. 2. M=10M⊙=1.989×1031 kgM=10M_\odot=1.989\times10^{31}\ \mathrm{kg} では GM=1.3275×1021 m3/s2GM=1.3275\times10^{21}\ \mathrm{m^3/s^2} で

rs=2×1.3275×1021(2.998×108)2 m=2.954×104 m=29.5 km,r_{\mathrm s}=\frac{2\times1.3275\times10^{21}}{(2.998\times10^8)^2}\ \mathrm m=2.954\times10^4\ \mathrm m=29.5\ \mathrm{km},

ΔA=2×1.3275×1021×2(2.954×104)3 m/s2=5.31×10212.578×1013 m/s2=2.06×108 m/s2.\Delta A=\frac{2\times1.3275\times10^{21}\times2}{(2.954\times10^4)^3}\ \mathrm{m/s^2}=\frac{5.31\times10^{21}}{2.578\times10^{13}}\ \mathrm{m/s^2}=2.06\times10^8\ \mathrm{m/s^2}.

M=4.3×106M⊙M=4.3\times10^6M_\odot では、Schwarzschild 半径が質量に比例するので

rs=2.954×104 m×4.3×105=1.27×1010 mr_{\mathrm s}=2.954\times10^4\ \mathrm m\times4.3\times10^5=1.27\times10^{10}\ \mathrm m

である(太陽の半径の約18倍)。ΔA\Delta A は1の結果から M−2M^{-2} に比例するので

ΔA=2.06×108 m/s2×(104.3×106)2=1.11×10−3 m/s2.\Delta A=2.06\times10^8\ \mathrm{m/s^2}\times\left(\frac{10}{4.3\times10^6}\right)^2=1.11\times10^{-3}\ \mathrm{m/s^2}. 3. 地平面の半径が質量に比例するので、潮汐 2GML/r32GML/r^3 は M/M3=M−2M/M^3=M^{-2} に比例する。質量の比 4.3×1054.3\times10^5 の2乗 1.85×10111.85\times10^{11} が、加速度の比になる。恒星質量のブラックホールでは、地平面の手前で頭と足の加速度の差が地表の重力の約 2×1072\times10^7 倍になり、人は引き伸ばされて壊れる。銀河中心のブラックホールでは差が地表の重力の約 10−410^{-4} 倍しかなく、地平面を越える時点で潮汐は感じられない。地平面そのものは局所的には何も特別でない場所であり、そこでの曲率の大きさは質量の大きいブラックホールほど小さい。

確認テスト

オリジナル

  1. 10.2-1 補題 10.5 の証明で、接続のねじれが無いことをどこで使ったかを指摘せよ。また、ねじれ

Sρμσ=Γρμσ−ΓρσμS^\rho{}_{\mu\sigma}=\Gamma^\rho{}_{\mu\sigma}-\Gamma^\rho{}_{\sigma\mu}

があるときの Dξρ/dτ−Duρ/dsD\xi^\rho/\mathrm{d}\tau-Du^\rho/\mathrm{d} s を求めよ。2. 10.2-2 地表(半径 RE=6.371×106 mR_{\mathrm E}=6.371\times10^6\ \mathrm m、重力加速度 g=9.81 m/s2g=9.81\ \mathrm{m/s^2})で、水平に 10 m 離れた2つの物体を同時に静かに放す。空気の抵抗は無視する。

  1. (a) (10.19) と Φ=−GM/r\Phi=-GM/r から、2つの物体の間隔の加速度を求めよ。

  2. (b) 2 s 後までに間隔が縮む量を求めよ。

  3. 10.2-3 密度 ρ\rho が一様な球の内部では Φ=2π3Gρ r2+(定数)\Phi=\frac{2\pi}{3}G\rho\,r^2+(\text{定数}) である。

    1. (a) 球の内部で互いに静止して放した自由粒子の間隔が、どの向きにも同じ角振動数で振動することを (10.19) から示せ。
    2. (b) 地球の平均密度 ρ=5514 kg/m3\rho=5514\ \mathrm{kg/m^3} のときの周期を求めよ。
  4. 10.2-4 M=10M⊙M=10M_\odot のブラックホールに中心の方向へ落ちる、長さ 2 m の物体を考える。両端の加速度の差が地表の重力加速度の 10 倍(98.1 m/s298.1\ \mathrm{m/s^2})になる中心からの距離を求め、rsr_{\mathrm s} の何倍かを答えよ。例題 10.2 の数値を使ってよい。

木下の勉強ステータス

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