応用数学入門 第4章 §4.2 ★★ z=eiθ で単位円周回積分に:cosnθ 型を含む
要点
∫02πR(cosθ,sinθ)dθ 型はz=eiθ とおくと単位円 ∣z∣=1 上の積分になる:
cosθ=2z+z−1,sinθ=2iz−z−1,dθ=izdz.
これで有理関数の周回積分となり、単位円内部の留数を数えればよい。
例題 4.1(三角積分 ★★)
オリジナル0<a<1 とする。I=∫02π1−2asinθ+a2dθ を求めよ。
解答
z=eiθ、sinθ=2iz−z−1、dθ=izdz を代入する。1/i=−i に注意して分母を整理すると
1−2asinθ+a2=1+a2+ia(z−z1).
dθ=izdz を掛け、分母に iz を掛けて(i2=−1 を用いて)まとめると
iz[1+a2+ia(z−z1)]=−az2+i(1+a2)z+a=−a(z2−ia1+a2z−1).
よって
I=∮∣z∣=1−a(z2−ia1+a2z−1)dz.
二次式の根は、根と係数の関係(積 =−1、和 =ia1+a2)からz1=ia, z2=i/a(実際 z1z2=i2=−1、z1+z2=i(a+a1))。単位円内にあるのは z1=ia(∣ia∣=a<1)のみ。単純極の留数は
Resz=ia−a(z−ia)(z−i/a)1=−a(ia−i/a)1=−ia2+i1=i(1−a2)1.
よって I=2πi⋅i(1−a2)1=1−a22π。(検算スクリプト で確認済み。)検算として a→0 で I→2π(被積分が 1)と整合する。
計算を楽にするコツ
分母を z の二次式に整理したら、二つの根の積が 1(z1z2=1 の形)になることが多い。このとき一方だけが単位円内に入るので、どちらが内部かを ∣z∣<1 で選別してからその留数だけ計算すればよい。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com