応用数学入門 第6章 §6.1 ★★ 型を横断した反復用(三角・複数極・奇関数・高位極)
型を横断して手を動かすための総合問題を集めた。いずれも検算スクリプト で数値・記号検算済みである。
例題 6.1(演習6.1(三角積分・高調波) ★★)
オリジナル∫02π5−3cosθcos2θdθ を求めよ。
解答
z=eiθ、cosθ=21(z+z−1)、cos2θ=21(z2+z−2)=Rez2。分母 5−3cosθ=5−23(z+z−1)=−2z3(z2−310z+1)=−2z3(z−3)(z−31)。単位円内の極は z=31。cos2θ は 21(z2+z−2) とし、dθ=dz/(iz) を掛けて周回積分にすると、z=0(z−2 から生じる2位の極)と z=31 の留数を拾う。計算すると
∫02π5−3cosθcos2θdθ=18π.
一般に ∫02π5−3cosθcosnθdθ=2π(31)nとなり(n=1 で π/6、n=2 で π/18)、減衰率 1/3 は単位円内の極 z=1/3 に対応する。
例題 6.2(演習6.2(複数の極をもつ有理関数) ★★)
オリジナル∫−∞∞(x2+1)(x2+4)x2dx を求めよ。
解答
上半平面の極は z=i(x2+1)と z=2i(x2+4)。
Resz=i(z2+1)(z2+4)z2=2z(z2+4)z2i=2i⋅3−1=6i−1,
Resz=2i=(z2+1)2zz22i=(−3)⋅4i−4=3i1.
和は 6i−1+3i1=6i1。よって
∫−∞∞=2πi⋅6i1=3π.
(検算スクリプト で確認。)部分分数(x2+1)(x2+4)x2=x2+1−1/3+x2+44/3 から−31π+34⋅2π=3π としても同じ(検算になる)。
例題 6.3(演習6.3(Jordan の補題・奇関数) ★)
オリジナル∫−∞∞x2+1xsinxdx を求めよ。
解答
x2+1xsinx=Imx2+1xeix。k=1>0 で上半円で閉じる(Jordan)。上半平面の極 z=i での留数は
Resz=i(z−i)(z+i)zeiz=2iie−1=2e−1.
∫−∞∞x2+1xeixdx=2πi⋅2e−1=eπi、その虚部をとって
∫−∞∞x2+1xsinxdx=eπ.
(検算スクリプト で確認。)xcosx/(x2+1) の方は奇関数なので積分 0(実部)と整合する。
例題 6.4(演習6.4(高位の極) ★★)
オリジナル∫−∞∞(x2+1)2dx を求めよ。
解答
上半平面の極 z=i は2位。2位の極の留数公式で
Resz=i(z−i)2(z+i)21=dzd(z+i)21i=(z+i)3−2i=(2i)3−2=−8i−2=4i1.
よって
∫−∞∞(x2+1)2dx=2πi⋅4i1=2π.
(検算スクリプト で確認。)高位の極では微分を伴う留数公式を使うのがポイント。1位(∫dx/(x2+1)=π)と比べ半分になるのは、(x2+1)2 がより速く減衰するためである。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com