応用数学入門 第9章 §9.3 ★★★ 第1手:オイラー–フーリエの公式で an,bn を計算する。
直交性を使えば係数はほとんど自動的に取り出せる。f(t) のフーリエ級数の両辺にcos(mω0t) を掛けて一周期で積分してみよう。右辺では、直交性によりn=m の余弦項だけが生き残る:
∫−T/2T/2f(t)cos(mω0t)dt=am∫−T/2T/2cos2(mω0t)dt=am⋅2T(m≥1).
sin(mω0t) を掛ければ同様に bm が取り出せる。まとめると次を得る。
定理
定理 (オイラー–フーリエの公式 ★★★)
周期 T の関数 f のフーリエ係数は
an=T2∫−T/2T/2f(t)cos(nω0t)dt(n≥0),bn=T2∫−T/2T/2f(t)sin(nω0t)dt(n≥1).
定数項を a0/2 と書いた理由は、n=0 の式 a0=T2∫fdt がそのまま「f の平均値の 2 倍」を与え、a0/2 が平均値になるようにするためである。
偶関数・奇関数の場合
★★ 対称性で計算量が半減。x2(偶)は余弦のみ、x・x(π2−x2)(奇)は正弦のみ。
f が偶関数(f(−t)=f(t))なら、奇関数 sin との積は奇関数なので bn=0。f は余弦だけで展開される(余弦級数)。逆に f が奇関数なら an=0 で、正弦だけの正弦級数になる。対称性を先に見抜くと計算量が半分になる。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com