逆変換:留数と分岐点
AI 生成・木下が未勉強
応用数学入門 第11章 §11.5 ★★ 有理関数は部分分数+表の逆引き。 は分岐点(付録 B・演習 11.3)。
ブロムウィッチ路を左半平面に閉じ、ジョルダンの補題で大半円上の寄与が消えることを使うと、逆変換は留数の和で計算できる( が有理関数など、極だけをもつ場合):
実用上は、有理関数を部分分数分解してから表を逆に引くのが速い(§3.5 以降の例題参照)。一方 が や を含むと、 等が分岐点となり単純な極ではない。このときは分岐切断を避ける鍵穴型(キーホール)積分路を用いる。この技法は付録 B で を求める際に詳述し、演習 11.3 で使う。
の極の位数と、 の冪の対応
★★ 位数 の極 。重根の逆変換が主役になる
有理関数の逆変換では、どこに極があるかが時間波形の減衰率を決め、極の位数がいくつかが の多項式の次数を決める。この対応を先に押さえておくと、部分分数分解を実行する前から答の形が読める。
定理
命題 (極の位数と時間波形の対応 ★★)
基本対応は
である。これを逆に読むと、 が に 位の極をもつとき、逆変換 には
までの項が現れる(最高次は )。すなわち(極の位数)( の最高次)。
落とし穴
位数はどこから上がるか:特性根と外力の重なり(共鳴)。定数係数の線形 ODE をラプラス変換すると
となり、 の極は次の二つの源から生じる。
- (1) 特性多項式 の根(系そのものの固有モード)。 が重根をもてば、その時点で位数は上がる。
- (2) 外力 の極(押し方に由来するモード)。
この二つが同じ点に重なると位数が足し算され、 の冪が一段上がる。これが共鳴であり、現れる の の因子を永年項と呼ぶ。たとえば (重根 )の系を ( の極も )で押すと、 の極は の 3 位となり が生まれる(§4.1 の例題を参照)。外力を に替えれば極は (1 位)と (2 位)に分かれ、位数は上がらないので の項は現れない。なお である限り ()なので、共鳴しても発散はしない。指数の減衰が多項式の増大に勝つからで、発散するのは減衰がない場合( が純虚数)に限られる。
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