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演習 11.2:逆ラプラス変換

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第11章 ラプラス変換

AI 生成・木下が未勉強

応用数学入門 第11章 §11.7 ★★★ 部分分数分解+表の逆引き。ODE の最終ステップと同じ技法。

いずれも有理関数(と対数)なので、部分分数分解と基本表の逆引きが基本方針である。

例題 3.6(s(s+1)(s+2)\dfrac{s}{(s+1)(s+2)} の逆変換 ★★★)

オリジナル

解答

部分分数分解 s(s+1)(s+2)=As+1+Bs+2\dfrac{s}{(s+1)(s+2)}=\dfrac{A}{s+1}+\dfrac{B}{s+2}。s=A(s+2)+B(s+1)s=A(s+2)+B(s+1) で s=−1s=-1 とすると A=−1A=-1、s=−2s=-2 とすると B=2B=2。ゆえに

s(s+1)(s+2)=−1s+1+2s+2  → L−1   f(t)=−e−t+2e−2t(t>0).\frac{s}{(s+1)(s+2)}=\frac{-1}{s+1}+\frac{2}{s+2} \;\xrightarrow{\ \mathcal{L}^{-1}\ }\; f(t)=-\mathrm{e}^{-t}+2\mathrm{e}^{-2t}\qquad(t>0).

(各項に L−1[1/(s−a)]=eat\mathcal{L}^{-1}[1/(s-a)]=\mathrm{e}^{at} を適用した。)

例題 3.7(1s2(s+2)\dfrac{1}{s^2(s+2)} の逆変換 ★★★)

オリジナル

解答

s=0s=0 が二位の極なので 1s2(s+2)=As+Bs2+Cs+2\dfrac{1}{s^2(s+2)}=\dfrac{A}{s}+\dfrac{B}{s^2}+\dfrac{C}{s+2} とおく。1=As(s+2)+B(s+2)+Cs21=As(s+2)+B(s+2)+Cs^2 において

s=0: 1=2B⇒B=12,s=−2: 1=4C⇒C=14,s2 の係数: 0=A+C⇒A=−14.s=0:\ 1=2B\Rightarrow B=\tfrac12,\qquad s=-2:\ 1=4C\Rightarrow C=\tfrac14,\qquad s^2\text{ の係数}:\ 0=A+C\Rightarrow A=-\tfrac14.

したがって

1s2(s+2)=−14s+12s2+14(s+2)  → L−1   f(t)=−14+t2+14e−2t=14(2t−1+e−2t).\frac{1}{s^2(s+2)}=-\frac{1}{4s}+\frac{1}{2s^2}+\frac{1}{4(s+2)} \;\xrightarrow{\ \mathcal{L}^{-1}\ }\; f(t)=-\frac14+\frac{t}{2}+\frac14\mathrm{e}^{-2t}=\frac{1}{4}\bigl(2t-1+\mathrm{e}^{-2t}\bigr).

(L−1[1/s]=1, L−1[1/s2]=t\mathcal{L}^{-1}[1/s]=1,\ \mathcal{L}^{-1}[1/s^2]=t を用いた。)

例題 3.8(ln⁡s+as+b\ln\dfrac{s+a}{s+b} の逆変換(0<a<b0<a<b) ★★)

オリジナル

解答

F(s)=ln⁡(s+a)−ln⁡(s+b)F(s)=\ln(s+a)-\ln(s+b) は対数を含み、そのままでは表にない。そこで性質 (4)「L[tf(t)]=−F′(s)\mathcal{L}[t f(t)]=-F'(s)」を逆向きに使うのがうまい。FF を ss で微分すると

F′(s)=1s+a−1s+b.F'(s)=\frac{1}{s+a}-\frac{1}{s+b}.

右辺は基本表で逆変換でき、L−1[F′(s)]=e−at−e−bt\mathcal{L}^{-1}[F'(s)]=\mathrm{e}^{-at}-\mathrm{e}^{-bt}。一方 L−1[F′(s)]=−t f(t)\mathcal{L}^{-1}[F'(s)]=-t\,f(t)(性質 (4) の逆)だから

−t f(t)=e−at−e−bt⟹f(t)=e−bt−e−att(t>0).-t\,f(t)=\mathrm{e}^{-at}-\mathrm{e}^{-bt} \quad\Longrightarrow\quad f(t)=\frac{\mathrm{e}^{-bt}-\mathrm{e}^{-at}}{t}\qquad(t>0).

0<a<b0<a<b より e−bt<e−at\mathrm{e}^{-bt}<\mathrm{e}^{-at} なので f(t)<0f(t)<0。また t→0+t\to0^+ でf(t)→a−b<0f(t)\to a-b<0(ロピタル)と有限に留まり、F(∞)=0F(\infty)=0 とも整合する。

落とし穴

この章の要点.ラプラス変換は「片側化+減衰つきフーリエ変換」であり、微分則が初期値を自動で取り込む。逆変換はブロムウィッチ積分=留数和(有理関数)または鍵穴積分(分岐点あり)で実行する。順変換は基本表と諸性質、逆変換は部分分数分解が実務の主武器である。次章では、これらを使って微分方程式を実際に解く。

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