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回帰の有意性の検定

2026年10月17日16分で読めますAI生成教科書『資格試験』第14章 相関と回帰
目次
  1. モデルの仮定
  2. 傾きの推定量の平均と分散
  3. 誤差分散の推定と自由度 n−2
  4. 傾きの t 検定
  5. 回帰の分散分析表と F=t²
  6. 予測値のばらつき
  7. 相関係数の区間推定(Fisher の z 変換)
  8. 確認テスト
  9. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第14章 §14.6 ★★★ b1b_1 は YiY_i の重み付き和なので、平均 β1\beta_1・分散 σ2/Sxx\sigma^2/S_{xx} が第7章の公式から出る。Ve=Se/(n−2)V_e=S_e/(n-2) で σ2\sigma^2 を推定すると、傾きの検定統計量は tn−2t_{n-2} に従い、F=t2F=t^2 になる

モデルの仮定

ここからは、式 (14.8) の誤差 ε1,…,εn\varepsilon_1,\dots,\varepsilon_n が互いに独立で、どれも N(0,σ2)\mathrm N(0,\sigma^2) に従うと仮定する。xix_i は定数なので、Yi∼N(β0+β1xi,σ2)Y_i\sim\mathrm N(\beta_0+\beta_1x_i,\sigma^2) で、Y1,…,YnY_1,\dots,Y_n は独立である。最小二乗の式 (14.10) の yiy_i を確率変数 YiY_i に置き換えたものを推定量として扱い、同じ字 b0,b1,Seb_0,b_1,S_e で書く。

傾きの推定量の平均と分散

Sxy=∑(xi−xˉ)(Yi−Yˉ)=∑(xi−xˉ)YiS_{xy}=\sum(x_i-\bar x)(Y_i-\bar Y)=\sum(x_i-\bar x)Y_i(∑(xi−xˉ)=0\sum(x_i-\bar x)=0 なので Yˉ\bar Y の項が消える)だから、

b1=∑i=1nwiYi,wi=xi−xˉSxx(14.24)b_1=\sum_{i=1}^nw_iY_i,\qquad w_i=\frac{x_i-\bar x}{S_{xx}}\tag{14.24}

と、b1b_1 は YiY_i の重み付き和で書ける。重みは

∑wi=0,∑wixi=∑(xi−xˉ)xiSxx=SxxSxx=1,∑wi2=SxxSxx2=1Sxx\sum w_i=0,\qquad \sum w_ix_i=\frac{\sum(x_i-\bar x)x_i}{S_{xx}}=\frac{S_{xx}}{S_{xx}}=1,\qquad \sum w_i^2=\frac{S_{xx}}{S_{xx}^2}=\frac1{S_{xx}}

を満たす(2つ目は ∑(xi−xˉ)xi=∑(xi−xˉ)(xi−xˉ)=Sxx\sum(x_i-\bar x)x_i=\sum(x_i-\bar x)(x_i-\bar x)=S_{xx} による)。

定理 14.10(傾きの推定量の分布)

誤差が独立に N(0,σ2)\mathrm N(0,\sigma^2) に従うとき、

E[b1]=β1,V[b1]=σ2Sxx,b1∼N ⁣(β1, σ2Sxx).(14.25)E[b_1]=\beta_1,\qquad V[b_1]=\frac{\sigma^2}{S_{xx}},\qquad b_1\sim\mathrm N\!\left(\beta_1,\ \frac{\sigma^2}{S_{xx}}\right).\tag{14.25}

証明

期待値の線形性から E[b1]=∑wi(β0+β1xi)=β0∑wi+β1∑wixi=β1E[b_1]=\sum w_i(\beta_0+\beta_1x_i)=\beta_0\sum w_i+\beta_1\sum w_ix_i=\beta_1 である。YiY_i は独立なので、第7章 §7.2 の nn 個の和の分散の公式で共分散の項が消え、V[b1]=∑wi2V[Yi]=σ2∑wi2=σ2/SxxV[b_1]=\sum w_i^2V[Y_i]=\sigma^2\sum w_i^2=\sigma^2/S_{xx} である。独立な正規分布に従う変数の1次結合は正規分布に従う(第6章 §6.3 の再生性)ので、b1b_1 は正規分布に従う。

V[b1]=σ2/SxxV[b_1]=\sigma^2/S_{xx} は、xx の散らばり SxxS_{xx} が大きいほど傾きを精度よく推定できることを表している。xx の値が狭い範囲に固まっていると、yy のわずかなぶれで傾きが大きく動く。正規性の仮定を使ったのは最後の1文だけで、平均と分散の式は誤差が独立で等分散でありさえすれば成り立つ。

誤差分散の推定と自由度 n−2

σ2\sigma^2 は未知なので、残差平方和から推定する。

定理 14.11(残差平方和の期待値)

誤差が独立で平均 00・分散 σ2\sigma^2 のとき、E[Se]=(n−2)σ2E[S_e]=(n-2)\sigma^2 である。したがって

Ve=Sen−2(14.26)V_e=\frac{S_e}{n-2}\tag{14.26}

は σ2\sigma^2 の不偏推定量である。

証明

式 (14.16) から Se=Syy−b12SxxS_e=S_{yy}-b_1^2S_{xx} で、2つの項の期待値を別々に計算する。Yi−Yˉ=β1(xi−xˉ)+(εi−εˉ)Y_i-\bar Y=\beta_1(x_i-\bar x)+(\varepsilon_i-\bar\varepsilon) なので

E[Syy]=β12Sxx+2β1∑(xi−xˉ)E[εi−εˉ]+E[∑(εi−εˉ)2]=β12Sxx+(n−1)σ2E[S_{yy}]=\beta_1^2S_{xx}+2\beta_1\sum(x_i-\bar x)E[\varepsilon_i-\bar\varepsilon]+E\Bigl[\sum(\varepsilon_i-\bar\varepsilon)^2\Bigr]=\beta_1^2S_{xx}+(n-1)\sigma^2

である。中央の項は E[εi]=0E[\varepsilon_i]=0 から 00、最後の項は第9章 §9.3 の不偏分散の定理(E[∑(Xi−Xˉ)2]=(n−1)σ2E[\sum(X_i-\bar X)^2]=(n-1)\sigma^2)を εi\varepsilon_i に当てはめた。一方、定理 14.10 から E[b12]=V[b1]+E[b1]2=σ2/Sxx+β12E[b_1^2]=V[b_1]+E[b_1]^2=\sigma^2/S_{xx}+\beta_1^2 なので、E[b12Sxx]=σ2+β12SxxE[b_1^2S_{xx}]=\sigma^2+\beta_1^2S_{xx} である。引き算すると

E[Se]=β12Sxx+(n−1)σ2−σ2−β12Sxx=(n−2)σ2.E[S_e]=\beta_1^2S_{xx}+(n-1)\sigma^2-\sigma^2-\beta_1^2S_{xx}=(n-2)\sigma^2.

不偏分散で n−1n-1 で割ったのは、Xˉ\bar X を推定したことで偏差平方和の期待値が σ2\sigma^2 の1個ぶん減ったからであった(第9章 §9.3)。回帰では、その1個ぶん(Yˉ\bar Y を引いた分)に加えて、傾き b1b_1 を推定した分 E[b12Sxx]−β12Sxx=σ2E[b_1^2S_{xx}]-\beta_1^2S_{xx}=\sigma^2 がもう1個減る。この証明の中で、減る量が切片と傾きの推定の1個ずつとしてそのまま見えている。推定した母数が β0,β1\beta_0,\beta_1 の2つなので、SeS_e の自由度は n−2n-2 である。関心があるのが傾きだけでも切片も同時に推定しているので、自由度は n−1n-1 にはならない。説明変数が pp 個の重回帰では、推定する係数が p+1p+1 個なので自由度は n−p−1n-p-1 である。

傾きの t 検定

正規性の仮定の下では、さらに次が成り立つ。証明には SeS_e が独立な標準正規変数 n−2n-2 個の2乗和の σ2\sigma^2 倍として書けることを示す必要があり、これは第10章で n=2n=2 の場合だけ確かめ、一般の nn では1級の巻へ送った Xˉ\bar X と S2S^2 の独立性と同じ種類の議論になるので、結果だけを使う。

定理 14.12(傾きの t 統計量)

誤差が独立に N(0,σ2)\mathrm N(0,\sigma^2) に従うとき、Se/σ2∼χn−22S_e/\sigma^2\sim\chi^2_{n-2} で、SeS_e と b1b_1 は独立である。したがって

T=b1−β1Ve/Sxx∼tn−2.(14.27)T=\frac{b_1-\beta_1}{\sqrt{V_e/S_{xx}}}\sim t_{n-2}.\tag{14.27}

式 (14.27) は、Z=(b1−β1)/σ2/Sxx∼N(0,1)Z=(b_1-\beta_1)/\sqrt{\sigma^2/S_{xx}}\sim\mathrm N(0,1) と W=Se/σ2∼χn−22W=S_e/\sigma^2\sim\chi^2_{n-2} から T=Z/W/(n−2)T=Z/\sqrt{W/(n-2)} と書けるので、第10章 §10.3 の tt 分布の定義そのものである(σ\sigma は分子と分母で約分される)。証明は数理統計の解説 第9章 §9.1 で扱う。Ve/Sxx\sqrt{V_e/S_{xx}} を b1b_1 の標準誤差 SE(b1)\mathrm{SE}(b_1) と呼ぶ。統計ソフトの出力の係数の表で「標準誤差」の列に出る値がこれで、「tt 値」の列は b1/SE(b1)b_1/\mathrm{SE}(b_1) である。

傾きが 00 かどうか、すなわち xx が yy の予測に役立つかどうかの検定は、帰無仮説 H0:β1=0H_0:\beta_1=0、対立仮説 H1:β1≠0H_1:\beta_1\ne0 について、

t0=b1SE(b1)=b1Ve/Sxxt_0=\frac{b_1}{\mathrm{SE}(b_1)}=\frac{b_1}{\sqrt{V_e/S_{xx}}}

を計算し、∣t0∣>tn−2(α/2)\lvert t_0\rvert >t_{n-2}(\alpha/2) なら H0H_0 を棄却する。検定の手順の一般論は第12章で扱う。β1\beta_1 の信頼係数 1−α1-\alpha の信頼区間は、第10章と同じピボットの手順で

b1±tn−2(α/2)VeSxx(14.28)b_1\pm t_{n-2}(\alpha/2)\sqrt{\frac{V_e}{S_{xx}}}\tag{14.28}

である。

この t0t_0 は相関係数だけで書くこともできる。b1=Sxy/Sxxb_1=S_{xy}/S_{xx} と Ve=Syy(1−r2)/(n−2)V_e=S_{yy}(1-r^2)/(n-2)(式 (14.16))を入れると

t02=Sxy2/Sxx2Syy(1−r2)/{(n−2)Sxx}=(n−2) Sxy2SxxSyy(1−r2)=(n−2)r21−r2,t0=rn−21−r2(14.29)t_0^2=\frac{S_{xy}^2/S_{xx}^2}{S_{yy}(1-r^2)/\{(n-2)S_{xx}\}}=\frac{(n-2)\,S_{xy}^2}{S_{xx}S_{yy}(1-r^2)}=\frac{(n-2)r^2}{1-r^2},\qquad t_0=\frac{r\sqrt{n-2}}{\sqrt{1-r^2}}\tag{14.29}

となる(t0t_0 と rr は同じ符号)。「母相関係数が 00 か」を調べる無相関の検定の統計量はこの右辺で、傾きの tt 検定と同じ検定である。

回帰の分散分析表と F=t²

平方和の分解 Syy=SR+SeS_{yy}=S_R+S_e を、自由度とともに表にしたものを回帰の分散分析表と呼ぶ。

要因平方和自由度平均平方分散比
回帰SRS_R11VR=SR/1V_R=S_R/1F0=VR/VeF_0=V_R/V_e
残差SeS_en−2n-2Ve=Se/(n−2)V_e=S_e/(n-2)
全体SyyS_{yy}n−1n-1

自由度も平方和と同じく足し算になる(1+(n−2)=n−11+(n-2)=n-1)。SR=b12SxxS_R=b_1^2S_{xx} なので

F0=b12SxxVe=(b1Ve/Sxx)2=t02(14.30)F_0=\frac{b_1^2S_{xx}}{V_e}=\Bigl(\frac{b_1}{\sqrt{V_e/S_{xx}}}\Bigr)^2=t_0^2\tag{14.30}

である。H0:β1=0H_0:\beta_1=0 の下で F0F_0 は自由度 (1,n−2)(1,n-2) の FF 分布に従い(FF 分布の定義は第15章)、F1,n−2(α)=tn−2(α/2)2F_{1,n-2}(\alpha)=t_{n-2}(\alpha/2)^2 なので、F0>F1,n−2(α)F_0>F_{1,n-2}(\alpha) による検定は両側の tt 検定と同じ結論を出す。説明変数が pp 個の重回帰では、回帰の自由度が pp、残差の自由度が n−p−1n-p-1 になり、F0=(SR/p)/{Se/(n−p−1)}F_0=(S_R/p)/\{S_e/(n-p-1)\} で「すべての偏回帰係数が 00」を検定する。

予測値のばらつき

x=x0x=x_0 での yy の平均 β0+β1x0\beta_0+\beta_1x_0 の推定量 Y^0=b0+b1x0\hat Y_0=b_0+b_1x_0 は、回帰直線が (xˉ,Yˉ)(\bar x,\bar Y) を通ることから Y^0=Yˉ+b1(x0−xˉ)\hat Y_0=\bar Y+b_1(x_0-\bar x) と書ける。Cov(Yˉ,b1)=∑i1nwiσ2=σ2n∑wi=0\mathrm{Cov}(\bar Y,b_1)=\sum_i\frac1n w_i\sigma^2=\frac{\sigma^2}n\sum w_i=0(第7章の共分散の双線形性)なので

V[Y^0]=V[Yˉ]+(x0−xˉ)2V[b1]=σ2(1n+(x0−xˉ)2Sxx)(14.31)V[\hat Y_0]=V[\bar Y]+(x_0-\bar x)^2V[b_1]=\sigma^2\left(\frac1n+\frac{(x_0-\bar x)^2}{S_{xx}}\right)\tag{14.31}

である。x0x_0 が xˉ\bar x から離れるほど分散が大きくなり、平均の点で最も精度がよい。σ2\sigma^2 を VeV_e で置き換えれば、tn−2t_{n-2} による信頼区間が作れる(総合問題 (5))。

相関係数の区間推定(Fisher の z 変換)

2変数がともに確率変数で2変量正規分布に従うとき、母相関係数 ρ\rho の区間推定には、相関係数を

z=12log⁡1+r1−r(14.32)z=\frac12\log\frac{1+r}{1-r}\tag{14.32}

と変換した量を使う。これを Fisher の zz 変換と呼ぶ。rr の分布は ρ\rho が ±1\pm1 に近いほど片側に偏り、分散も ρ\rho によって変わるが、zz は近似的に N(12log⁡1+ρ1−ρ, 1n−3)\mathrm N\bigl(\tfrac12\log\tfrac{1+\rho}{1-\rho},\ \tfrac1{n-3}\bigr) に従い、分散が ρ\rho によらなくなる。そこで z±zα/2/n−3z\pm z_{\alpha/2}/\sqrt{n-3} を区間とし、両端を逆変換 r=tanh⁡z=(e2z−1)/(e2z+1)r=\tanh z=(e^{2z}-1)/(e^{2z}+1) で ρ\rho の尺度に戻す。

ここで現れる n−3n-3 は、自由度の数え方(データ数から推定した母数の数を引く)から出たものではない。zz の分散を nn について展開したとき、1/n1/n でなく 1/(n−3)1/(n-3) と書くと近似がよくなる、という近似の事情による。単回帰の tt 検定の n−2n-2 とは別物で、この1か所だけが例外である。近似がなぜこの形になるかは、数理統計の解説 第5章 §5.3 のデルタ法と、§5.5 の分散を一定にする変換で扱う。

例題 14.7 傾きの t 検定と分散分析表 ★★★

オリジナル例題 14.4・14.5 のデータ(n=5n=5、Sxx=10S_{xx}=10、Syy=22S_{yy}=22、Sxy=13S_{xy}=13、b1=1.3b_1=1.3、Se=5.1S_e=5.1)について、誤差が独立に N(0,σ2)\mathrm N(0,\sigma^2) に従うとする。

  1. σ2\sigma^2 の不偏推定値 VeV_e と、b1b_1 の標準誤差を求めよ。
  2. H0:β1=0H_0:\beta_1=0、H1:β1≠0H_1:\beta_1\ne0 を有意水準 5%5\% で検定せよ(t3(0.025)=3.182t_3(0.025)=3.182)。
  3. 分散分析表を作り、F0=t02F_0=t_0^2 と、t0t_0 が式 (14.29) に一致することを確かめよ(F1,3(0.05)=10.13F_{1,3}(0.05)=10.13)。
  4. β1\beta_1 の 95%95\% 信頼区間を求め、(2) の結論と照らし合わせよ。
解答

(1) Ve=5.1/(5−2)=1.7V_e=5.1/(5-2)=1.7、SE(b1)=1.7/10=0.17=0.4123\mathrm{SE}(b_1)=\sqrt{1.7/10}=\sqrt{0.17}=0.4123 である。

(2) t0=1.3/0.4123=3.153t_0=1.3/0.4123=3.153 である。自由度は n−2=3n-2=3 で、∣t0∣=3.153<3.182\lvert t_0\rvert =3.153<3.182 なので、有意水準 5%5\% で H0H_0 は棄却されない。相関係数は 0.8760.876 と大きいが、n=5n=5 では傾きが 00 でないと結論するには足りない。

(3) 分散分析表は次のとおりである。

要因平方和自由度平均平方分散比
回帰16.916.91116.916.99.949.94
残差5.15.1331.71.7
全体22.022.044

F0=16.9/1.7=9.941F_0=16.9/1.7=9.941 で、t02=3.1532=9.941t_0^2=3.153^2=9.941 と一致する。F0<F1,3(0.05)=10.13F_0<F_{1,3}(0.05)=10.13 で、結論は (2) と同じである(3.1822=10.133.182^2=10.13)。また r2=169/220=0.7682r^2=169/220=0.7682 から rn−2/1−r2=0.8765×3/0.2318=1.5181/0.4815=3.153r\sqrt{n-2}/\sqrt{1-r^2}=0.8765\times\sqrt3/\sqrt{0.2318}=1.5181/0.4815=3.153 で、t0t_0 と一致する。

(4) 式 (14.28) から 1.3±3.182×0.4123=1.3±1.3121.3\pm3.182\times0.4123=1.3\pm1.312 で、区間は [ −0.012, 2.612 ][\,-0.012,\ 2.612\,] である。区間がわずかに 00 を含むことは、(2) で H0:β1=0H_0:\beta_1=0 がわずかに棄却されなかったことと対応している。

例題 14.8 相関係数の区間推定 ★★

オリジナル2変量正規分布に従う母集団から n=28n=28 組の標本を取り、相関係数 r=0.60r=0.60 を得た。母相関係数 ρ\rho の 95%95\% 信頼区間を Fisher の zz 変換で求めよ(z0.025=1.960z_{0.025}=1.960)。

解答

z=12log⁡1.60.4=12log⁡4=0.6931z=\frac12\log\frac{1.6}{0.4}=\frac12\log4=0.6931 である。標準誤差は 1/28−3=1/5=0.21/\sqrt{28-3}=1/5=0.2 で、半幅は 1.960×0.2=0.3921.960\times0.2=0.392 なので、zz の尺度での区間は [ 0.3011, 1.0851 ][\,0.3011,\ 1.0851\,] である。逆変換 tanh⁡\tanh で戻すと、tanh⁡0.3011=0.292\tanh0.3011=0.292、tanh⁡1.0851=0.796\tanh1.0851=0.796 で、ρ\rho の区間は [ 0.292, 0.796 ][\,0.292,\ 0.796\,] である。区間は r=0.60r=0.60 を中心にしておらず、11 に近い側が狭い。rr は 11 を超えないので、11 の側に裾を伸ばせないからである。標準誤差に使ったのは n−2=26n-2=26 でも n=28n=28 でもなく n−3=25n-3=25 である。

確認テスト

オリジナル

  1. 14.6-1 単回帰の傾きの tt 検定の自由度を答え、なぜその数になるかを1文で説明せよ。
  2. 14.6-2 確認テスト 14.3-2・14.4-2 のデータ(n=6n=6、Sxx=17.5S_{xx}=17.5、Sxy=14S_{xy}=14、Syy=20S_{yy}=20)で、H0:β1=0H_0:\beta_1=0 を有意水準 5%5\% の両側で検定せよ(t4(0.025)=2.776t_4(0.025)=2.776)。
  3. 14.6-3 n=39n=39 の標本で相関係数 r=0.40r=0.40 を得た。母相関係数の 95%95\% 信頼区間を Fisher の zz 変換で求めよ(z0.025=1.960z_{0.025}=1.960)。
  4. 14.6-4 n=12n=12 のデータで Syy=50S_{yy}=50、r2=0.6r^2=0.6 であった。回帰の分散分析表を作り、有意水準 5%5\% で回帰が有意かを判定せよ(F1,10(0.05)=4.965F_{1,10}(0.05)=4.965)。
  5. 14.6-5 式 (14.31) を x0=0x_0=0 に当てはめて V[b0]=σ2(1/n+xˉ2/Sxx)V[b_0]=\sigma^2\bigl(1/n+\bar x^2/S_{xx}\bigr) を示せ。また Cov(b0,b1)=−xˉσ2/Sxx\mathrm{Cov}(b_0,b_1)=-\bar x\sigma^2/S_{xx} を示せ。

木下の勉強ステータス

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