2つの実場との対応
AI 生成・木下が未勉強
場の量子論入門 第2部 第5章 §2.5.5 ★★ 複素場は同じ質量の実場2つ。U(1) が SO(2) 回転として見える。
複素場 は、質量の等しい2つの実場 と等価である。実際
と置くと となり、自由な実場2つの Lagrangian に戻る。このとき U(1) 位相変換は、 平面での回転(SO(2))に対応する。群としては U(1) と SO(2) は同型であり、同じ対称性を2通りに書いているだけである。
例題 5.2(実場2つの言葉で電荷を書く)
オリジナル実場 の生成消滅演算子を とするとき、 と を で表し、 が SO(2) 回転の生成子の形になることを示せ。
解答
に実場の展開(2.1.5) を代入すると、 の係数と の係数がそれぞれ
と読める。交換関係を確かめると、同様に 、そして となり、本文の代数を再現する。
電荷は
(添字 を省略した)なので。これは2成分の内部空間で を混ぜる反対称な演算子であり、SO(2) 回転の生成子の形をしている。粒子・反粒子という描像と、「同じ質量の2成分場が内部空間で回る」という描像が同じものであることが確認できた。なお の量子は電荷の固有状態ではなく、 の固有状態は組み合わせ の方である。
この部のまとめ
第1章. 正準交換関係 を要請し、空間 Fourier 変換で各モードを独立な調和振動子に分解した。展開係数の交換関係は で、ハミルトニアンは になる。 の正体は体積 である。
第2章. はエネルギー 、運動量 の相対論的粒子である。Lorentz 不変性のために と規格化し、不変測度 と組にして使う。 からBose 統計が定理として出る。 が場と波動関数をつなぐ。
第3章. 真空エネルギーの絶対値は正規順序化で捨ててよいが、差は測れる。1次元で 、力は の引力。電磁場の平行平板では、。カットオフ正則化でも同じ有限部分が出るのは、発散項が長さ(体積)に比例して板の間隔に依存しないからである。
第4章. 空間的分離では (微視的因果律)。時間順序積の真空期待値が Feynman 伝播関数 で、 処方は極 を実軸の下、極 を上へずらす。 で下半面に閉じると が出る。 は を満たす。
第5章. 複素場は の2種類の量子を持ち、U(1) 電荷は 。反粒子は「負エネルギー状態」ではなく、負振動数解に掛かる生成演算子の量子である。Dirac の海は不要になり、Klein–Gordon の負の確率密度は電荷密度として無害化する。次の第3部では、 に を加え、この部で作った と生成消滅演算子を使って散乱振幅を計算する。
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