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パリティ

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第4部 第5章 離散対称性

AI 生成・木下が未勉強

場の量子論入門 第4部 第5章 §4.5.1 ★ 定義:空間座標の反転。γ0\gamma^0 が変換行列になる

連続的な対称性(並進・回転・ブースト)は Noether の定理を通じて保存量を与えた。これに対し、連続変形でつながらない離散的な変換が3つある。空間反転(パリティ PP)、荷電共役 CC、時間反転 TT である。これらは電磁相互作用と強い相互作用では対称性だが、弱い相互作用では破れている。本章では Dirac 場に対する作用を書き下し、双線形形式の変換表をまとめる。

空間反転は x=(t,x)→(t,−x)x=(t,\bm{x})\to(t,-\bm{x}) である。Dirac 場に対する作用を

P ψ(t,x) P−1=ηP γ0 ψ(t,−x)(4.5.1)P\,\psi(t,\bm{x})\,P^{-1}=\eta_P\,\gamma^0\,\psi(t,-\bm{x})\tag{4.5.1}

と取ると、Dirac 方程式が形を保つ(ηP\eta_P は ∣ηP∣=1|\eta_P|=1 の位相で、選び方は慣習による)。γ0\gamma^0 が現れる理由は、γ0γiγ0=−γi\gamma^0\gamma^i\gamma^0=-\gamma^i かつ γ0γ0γ0=γ0\gamma^0\gamma^0\gamma^0=\gamma^0 という式(4.1.4)の関係が、ちょうど空間成分だけの符号反転を実現するからである。生成消滅演算子には P bps P−1=ηP b−psP\,b^s_{\bm{p}}\,P^{-1}=\eta_P\,b^s_{-\bm{p}}、P cps P−1=−ηP∗ c−psP\,c^s_{\bm{p}}\,P^{-1}=-\eta_P^*\,c^s_{-\bm{p}} と作用する。運動量が反転するのは当然として、注目すべきは第2式の余分な負符号であり、これは「フェルミオンと反フェルミオンの内在パリティは逆符号である」ことを意味する。電子と陽電子の対(ポジトロニウム)の崩壊で観測される選択則は、この符号の帰結である。

例題 5.1(擬スカラーであることの確認)

オリジナル式(4.5.1)の下で ψˉ(x)ψ(x)\bar\psi (x)\psi(x) が符号を変えず、ψˉ(x)γ5ψ(x)\bar\psi (x)\gamma^5\psi(x) が符号を変えることを示せ(ηP\eta_P は実数として位相を落とす)。

解答

ψ→γ0ψ(t,−x)\psi\to\gamma^0\psi(t,-\bm{x}) に伴い ψˉ=ψ†γ0→ψ†(t,−x)γ0γ0=ψˉ(t,−x)γ0\bar\psi =\psi^\dagger\gamma^0\to\psi^\dagger(t,-\bm{x})\gamma^0\gamma^0=\bar\psi (t,-\bm{x})\gamma^0である((γ0)2=1(\gamma^0)^2=1 と γ0†=γ0\gamma^{0\dagger}=\gamma^0 を使った)。したがって

ψˉψ → ψˉ(t,−x)γ0γ0ψ(t,−x)=ψˉψ∣(t,−x),\bar\psi \psi\ \to\ \bar\psi (t,-\bm{x})\gamma^0\gamma^0\psi(t,-\bm{x})=\bar\psi \psi\bigl|_{(t,-\bm{x})},

すなわち引数が反転するだけで符号は変わらない(スカラー)。一方γ5\gamma^5 は4本の γ\gamma の積なので γ0\gamma^0 と反交換し、γ0γ5γ0=−γ5\gamma^0\gamma^5\gamma^0=-\gamma^5 である。よって

ψˉγ5ψ → ψˉ(t,−x) γ0γ5γ0 ψ(t,−x)=− ψˉγ5ψ∣(t,−x)\bar\psi \gamma^5\psi\ \to\ \bar\psi (t,-\bm{x})\,\gamma^0\gamma^5\gamma^0\,\psi(t,-\bm{x}) =-\,\bar\psi \gamma^5\psi\bigl|_{(t,-\bm{x})}

となり、符号が反転する(擬スカラー)。γ5\gamma^5 が1つ入るたびにパリティの符号が反転するという §1.4 の規則が、ここで確認された。

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