この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
電磁気学入門 第6章 §6.5
物質の磁性は、原子の中を回る電子の軌道運動とスピンがつくる微小な磁気モーメントから始まる。第5章 §5.5 の がそれで、単位は Bohr 磁子 である。その単位体積あたりの和が磁化 である。
§6.1 では、磁化した物体の磁束密度が、体積電流 と表面電流 の磁束密度に等しいことを示した(定理 6.3)。根拠は、双極子のベクトルポテンシャルの重ね合わせである。一様に磁化した球の内部の磁束密度 は、この定理の最初の応用である。
§6.2 では、磁化電流を Ampère の法則に繰り込んで を定義し、 を得た。磁場の回転の源は自由電流だけだが、発散 は残るので、永久磁石の内部では反磁場が現れる。線形な物質では と書ける。境界では、 と(自由電流が無ければ)磁場の接線成分が連続になる。
この2つの条件から、磁束線の屈折則 が出る。磁気スカラーポテンシャルを使えば、磁性体の球や球殻の問題を誘電体と同じ方法で解くことができた。
§6.3 では、磁化率の符号と温度依存性を3つの機構に分けた。
- 反磁性(負・温度によらない):軌道の角速度が、磁場によって だけ変わることから生じる。
- 常磁性(Curie の法則 ):永久磁気モーメントの整列と熱運動の競合から生じる。
- 強磁性:Weiss の分子場近似は、磁気モーメントどうしの強い相互作用を有効磁場 で表す。Curie 温度より下の自発磁化と、その上での Curie–Weiss の法則 が導かれる。分子場の大きさは双極子の磁場の 倍に達し、その起源は量子力学の交換相互作用である。
実際の強磁性体は磁区に分かれ、磁壁の不可逆な移動がヒステリシスを生む。
§6.4 では、透磁率の大きな鉄心が磁束を閉じ込めることを使い、磁気回路の方法を導いた。磁束を、起磁力 と磁気抵抗 から電気回路と同じ形で求める。空隙は小さくても磁気抵抗の大部分を占めるので、磁束はほぼ で決まる。
第7章では、磁束が時間変化するときの電磁誘導を扱う。この章の磁気回路の磁束を使うと、空隙のある鉄心に巻いたコイルの自己インダクタンスは で求まる(例題 6.7 の値で 0.11 H)。ヒステリシス曲線の面積が損失になることも、エネルギーの式から示される。
第8章では、 に変位電流を加えて物質中の Maxwell 方程式とする。第9章では、透磁率が屈折率 に入る。
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