方程式をほとんど使わずに大きな結論を出す例
AI 生成・木下が未勉強
次元解析入門 第4章 §4.5 ★ 次元解析がどう使われてきたかの例。この方法の力がよく分かる
爆発のエネルギーを写真から見積もる
1945年、アメリカは最初の原爆実験を行い、のちに火球が広がっていく様子の連続写真を公開した。爆発のエネルギーは機密だったが、イギリスの物理学者 G. I. テイラーは1950年に、写真だけからそれを見積もる論文を発表した。
爆発の直後、火球の半径 は、時刻 、放出されたエネルギー 、まわりの空気の密度 で決まると考える(火球の中の圧力は大気圧よりはるかに大きいので、大気圧は関係しないとする)。4つの量 の次元は 、次元行列の階数は3なので、無次元量は1個で、
となる。半径は時刻の 乗で広がり、写真の と を読めば が分かる。 ms で m と読むと、、 として J、TNT 火薬に換算して約25キロトンになる。テイラーが流体の方程式から を求めて出した見積もりは約17キロトン、後に公表された値は約20キロトンとされ、次元解析だけで桁まで正しい値が出ている。
原子の大きさ
水素原子の大きさを決める量として、電子の質量 、電子と陽子の間のクーロン力の強さ(次元 。 が力になる)を考える。この2つだけでは長さを作れない( だけが を持ち、 だけでは を消せない)。古典力学の範囲では、原子に決まった大きさがないことになる。
量子力学のプランク定数 (次元 )を加えると、量は の4つ、階数3で無次元量が1個でき、
となる。 とおいた値 Å はボーア半径そのものであり、エネルギーの目安 eV は水素原子のイオン化エネルギー 13.6 eV の2倍にあたる。原子に大きさがあることは、量子力学()が必要であることの次元からの証拠になっている。
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