小孔から流出する液体の速さ
AI 生成・木下が未勉強
次元解析入門 第4章 §4.4 ★ 質量の次元を持つ量が1つだけ、という構造を見抜けばすぐに解ける
小孔からの流出速度の見取り図
用語の確認:次元マトリクス=次元行列(第3章)。以下 と書く。
何を聞かれているか:(1) 4つの量の次元の指数を行列に並べる。(2) 無次元量の個数と形を求め、 が何にどう依存するかを述べる。
手順:① 次元を書く ② 次元行列 ③ 階数3を小行列式で示す ④ 個 ⑤ の連立方程式 ⑥ ⑦ 考察( が消える・平方根)。
使う定石: を持つ量が1つだけなら、その量は無次元量に入らない(第4.1節)。
理論的背景:第3.4節の手順。係数はベルヌーイの定理で決まる。
解答
(1) 各量の次元は 、、、 なので、
(2) の列の小行列式は なので階数は3であり、 定理より独立な無次元量は 個である。
とおくと、無次元の条件は
とすると 、、 となり、
無次元量が1個だけなので、物理法則 は が定数であることを意味し、
となる。
考察。
- 流出速度は液体の密度によらない。4つの量のうち質量の次元を持つのは だけなので、 の指数の条件が を強制する。水銀でも水でも、同じ高さからは同じ速さで出てくる。
- 流出速度は液面からの深さの平方根に比例する。深さを4倍にすると速さは2倍になる。
- 定数 は次元解析では決まらない。粘性を無視したベルヌーイの定理(液面と小孔でエネルギー保存) から 、つまり となる(トリチェリの定理)。これは高さ から自由落下した物体の速さと同じであり、密度によらないことも自由落下と同じ理由(重力も慣性も質量に比例する)で理解できる。
検算:。 m なら m/s。
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